本日は上州武尊山へ行って来ました。

今月22日には積雪が確認されており、私は原則的に雪山はやらないので、本格的に降雪する前に登っておきたかった。


本日のコース

武尊神社(裏見の滝駐車場)(1352m)→武尊林道終点→手小屋沢避難小屋→武尊山(2158m)→中ノ岳(2144m)→家ノ串山(2103m)→剣ヶ峰→前武尊山(2039m)→往路を戻り裏見の滝駐車場→裏見の滝


歩いた距離は20.52km

所要時間は6:26

上昇した高度は1636m

帰着までに休んだ時間総計は55分

武尊山山頂で30分は過ごしましたが、今回は行程のキツさに足も止まり、時々休みながらになりました。


初めに感想から。

さすが100名山の一座。とても歩き応えがありました。私にとって久しぶりの全身をフルに使うハードな山でした。景色は絶景続きで歩いていて飽きが来ないところがトラップでした。


実は武尊山に着いたら、その後は前武尊山方面ではなく、前回川場スキー場から登った剣ヶ峰山に直接至る道を選んで時計回りに回って武尊林道終点へ戻る計画だったのです。剣ヶ峰山へ至る稜線道も素晴らしいのですが、武尊山から見える聳え立つ岩山群が魅力的過ぎて、ついつい出来心で前武尊山まで行ってしまおうと。この選択は決して間違いでは無かったのですが、その代償として長距離の登り降りを繰り返す厳しい道のりとなりました。


それから、前武尊山から川場方面に至る区間に最難関の鎖場があるようですが、私は今日はそこまで至っていません。しかし、今回の行程の中にも鎖場やロープ場はたくさんあり、ほぼ垂直に近い断崖もありましたが、この山の特性として岩盤が3cmほどの板状の層になっており、足場も手で捉まる場所も確保出来てしまうため、鎖を使わなくてもボルダリング感覚で登り降り出来るので、これがとても楽しかったです。降りる時もハシゴのように後ろ向きにならずとも正面を向いたままで鎖を使わず降りることが出来ます。


武尊神社

武尊神社と名のある神社は武尊山周辺には数多くあるようなのですが、こちらは865年頃より保宝鷹(ホホウタカ)神社と称され、招福開運の神社としてあらたかだとされています。

登山の無事とここでの生活のご加護が得られるようお祈りしてから登山開始です。


なお、この近くに無料駐車場があり、50台ほどは収容力があるのじゃないかな?トイレもあります。


武尊林道終点

武尊神社前で舗装路は終わり、そこからはゴロゴロ石の林道に変わります。あまり良い道ではありませんが、車で入って来ることは可能だったようです。10台ぐらい停められそうです。

ここまで徒歩20分。


武尊林道終点から少し歩くと分岐があります。

私は武尊山山頂方面へ左に曲がって山に入ります。真っ直ぐに進むと本来帰路に選んで歩くはずだった剣ヶ峰からの下山路です。


しばらく森林内をぐんぐん登って行きます。この辺りの紅葉が一番赤々として綺麗でした。


尾根に到達します。ここまで始点から1時間。


尾根道を歩いていくと、遥か下の方に小さなドームが見えます。手小屋沢避難小屋です。収容力3人程度だそうです。崖をかなり下りないといけないのでスルーします。


難所その1


難所その2


中央やや右が至仏山、左手前が笠ヶ岳


難所その3


山頂間近になるとあちこち残雪がありました。進路上に雪はなかったのですが、武尊山は泥濘化している道が多くて靴やズボンの裾など足元はドロドロになります。


難所その4


難所その5


難所その6


武尊山山頂付近から見た周囲の紅葉です。

先日、偶然私が応対したお客さんが、紅葉が見れなかったとボヤいておられましたが、この景色を見せてあげたいものです。


目指す武尊山山頂まで後少し。笹藪かシャクナゲが多いので、山肌は緑です。


武尊山山頂着10:09

ここまでにかかった時間は休憩含めて2:20です。参考タイムは3:55です。


しばしの間、山頂を一人で独占!私が脱サラして得たものはきっとこれなのでしょう。きっとSteveも分かってくれるはず。←独り言です(笑)


目の前の絶景に、ここまで歩いて来た苦労が消し飛びます。

そして、途中で追い抜いた方が暫くしてから1人追いついて来て一緒に歓談しながら休憩しました。

ここまでで会った登山者は2人のみ。とても静かです。人気が無さ過ぎて正直熊との遭遇が怖いくらいです。この後、中ノ岳近くで割と捻り立ての💩も見ましたし、、、今回は撃退スプレーを持参してますが、効果があるのかは疑心暗鬼です。


山頂では陽射しがボンヤリと暖かく、周囲360度を綺麗に見渡せました。気温は低かったとは言え、長袖のポロシャツの腕を捲って半袖でもちょうど良いくらいでした。残雪は山頂まで登ってくる斜面の所々に少し残っていたのみでした。


剣ヶ峰山

左隅に見える茶色い地肌の平な部分が川場スキー場。剣ヶ峰まで長々と続く尾根道が見えます。ワクワクしてしまいます。


中央やや左のピークが中ノ岳、右端の水平なピークが家ノ串山

中央やや右下にある白い部分が三ツ池という淀んだ水溜りになっているのですが、サンショウウオが住むそうです。見つけられなかったけど💦


家ノ串山


家ノ串山よりさらに右手にあるのが前武尊山に続く剣ヶ峰岩峰群。先ほどの剣ヶ峰山とは別物です。


武尊山山頂からの360度の景色です。


燧ヶ岳


動画が重たいので、一旦ここまでにして次回に続きます。