本日、100名山のひとつ、かねてからの私の目標だった至仏山へ行って来ました。

少し疲れが出たのか手足と特に腰の痛みが取れず、寝坊してしまいましたが、6時過ぎに自宅を出発。

7時少し前、戸倉第一駐車場到着と同時にバスが出ますょ〜と係の方が教えてくれて、いそいそとチケット(1000円)を買って乗合バス(9人乗り)の助手席へ滑り込みます。戸倉から鳩待峠へは現在マイカー規制期間にあたり、移動手段には路線バスとタクシーの乗合バスがあります。料金は同じ。乗合バスは戸倉バス停まで行かなくても駐車場から直接出発してくれるのと、ある程度乗客が集まったら随時出発してくれるので便利です。一方で路線バスは数がかなり少ないです。

今朝は寝坊をしたけど、結果的に始発便に乗れたようです。駐車場にはざっくり50台ほどの車が停めてありましたが、殆どが尾瀬ヶ原前泊の方の車かもしれませんね。


今日のコース

鳩待峠(1591m)→山の鼻(1400)→至仏山(2228)→小至仏山(2162)→オヤマ沢田代(2030)→鳩待峠戻り

鳩待峠から反時計回りに至仏山を周遊するコースです。


走行距離:12.12km

所要時間:3:29(入山から帰着までは4:17)

参考タイム:5:55

稼いだ高度:865m


山の鼻から至仏山山頂間は登り一方通行なのですが、事前にこの区間の展望が素晴らしいと聞いていたので、この反時計回りルート一択。鳩山峠から左回りに歩いて至仏山へ至り、来た道を戻るのもありです。ただし、至仏山から山の鼻へ降りる方を本日見掛けましたが、それはルール違反になります。

本日は混雑していたというほどではありませんでしたが、ところどころ道幅が狭くすれ違い困難な箇所もあります。尾瀬湿原同様、至仏山の失われた植生復元のためのルールですので、入山される方は御留意いただきたく。



入山口です。正面が山の鼻方向。ここから山の鼻へはなだらかに下って行きます。

左が小至仏山経由至仏山へのピストンコース。


戸倉から鳩待峠までは所要20分程度。本日は、戸倉から鳩待峠までの車窓から見る黄葉(黄色からオレンジ)が割と綺麗に山一面に色付いていました。


カエデの黄葉


山の鼻へ至る林道内から見える対面の山の色付きが綺麗でした。


一際鮮やかだったモミジの黄葉


山の鼻への道はこんな沢沿い近くの林道歩きです。



さて、山の鼻のビジターセンターへ着きました。

あれれ、ガスってます?

なんだかきな臭くなってきましたが、勝ち戦と私には分かっていますから、今日の私はこの程度では狼狽えません💪🏿


山の鼻にある研究園周域です。本来ならここから至仏山の全容が見える人気のフォトスポットなのですが💦


振り返ると太陽もガスを払って姿を見せ始めました。天候も晴れに変わりそうです。

気にせず至仏山へ入ります。


アカミノイヌツゲ

ここが森林限界点です。鳩待峠から1時間弱でした。至仏山は玄武岩質の山なので、森林限界点は通常の山より低いそうです。玄武岩はマグマが急速に冷えて固まった鉄やマグネシウムに富んだ火成岩で、硬い岩が多くて表面がツルツルで滑りやすいです。


至仏山登山路ほぼ全域にこういった木組みの階段や木道が敷かれています。が、登山路のかなりの部分が水路にもなってしまっていて、歩きにくいところも多いです。


振り返ると、尾瀬ヶ原に掛かった靄が薄くなり広大な湿原の全容を見渡すことができます。

至仏山を登りながら、何度も後ろを振り返ってしまいます。



道がくねって先が見えず、山頂まで後少しだと思って登るのですが、何度も裏切られます(笑)


結果、山頂まで所要2時間でした。参考タイムは3:40です。


至仏山山頂から見た、燧ヶ岳と尾瀬。


アヤメ平はさきほどの写真よりやや右手で、この写真中央やや右手辺りに見えています。


写真だとあまりハッキリしませんが、巻機山、妙高、白馬、剱、槍、草津白根、四阿、浅間、

この写真の反対方向で女峰、男体、日光白根、錫ケ岳、皇海山、などなど。山頂で出会った300名山残り9座の猛者の方に、山の名前をたくさん説明していただけたのですが、私に分かったのは限られてます💦角度が違えば全然違った山に見えるのに、名前を澱みなく言えるのは凄いなぁと思います。


左手の奥が上州武尊山で、その他八ヶ岳や浅間山まで見えてます。


富士山も綺麗に見通せました。


この通り、360度遮るものなしです!

あとで乗合バスの運転手さんに聞いたのですが、昨日今日ととても暖かかったようで、防寒着を脱いでも冷えた汗に凍えるようなこともなく、山頂で心地よい風に吹かれながら40分ほど過ごしました。


次に、至仏山から小至仏山へ向かいます。

至仏山から下りるのは簡単ですが、登ってくる方々はみなさん息が上がってます。




小至仏山を振り返る。


マルバヘビノボラズの果実です。

至仏山や谷川岳ぐらいにしか分布していない固有種です。


ホシガラス

無理矢理拡大しているので、画像が粗くて悲しいですが、、、ハイマツの実を集めているのかもしれません。


望遠撮影の出来るカメラが欲しいけど、使いこなす自信がないので買いません(笑)


オヤマ沢田代

この辺りに笠ヶ岳への分岐があります。

私は真っ直ぐ鳩待峠へと向かいます。


7:17に入山して11:34鳩待峠帰着でした。

鳩待峠からは乗合バスにて戸倉まで戻って、戸倉第一駐車場にてマイカーに乗り換えて帰宅しました。


朝は脚が重くてどうなることか?と思いましたが、山の鼻を過ぎて天候が良くなった時点で、楽し過ぎて全部忘れました。現金なものです。

おそらく、私の今までのハイキングの中でもトップに当たるほどに楽しい1日でした。