コエビソウ

キツネノマゴ科キツネノマゴ属の常緑低木です。

小田原フラワーガーデンのような温室で管理されている植物は、常緑樹に分類される植物でも日本で露地植えすると寒さに耐えられず枯れてしまうため一年草にも該当するという少し違和感のある現象が起こります。本来一年草ではなく一年木とでも言うべきところですが、宿根化した場合でも地上部は毎年の新しい幹のため緑色をしていて、あたかも草のように見えるため、草としてしまう混乱をしばしば招いてしまうことが起こります。


樹高:本来は2mほどになりますが、冬越し出来ない地域の場合には大きくても1mほどまでです。

葉:対生。単葉。卵形。

花:白色の2唇形。写真で赤く見えているのは、苞です。花序は2.5cmほどの苞が重なり合うように付き、10cm近い穂状花序を作ります。苞は初めは淡い緑色で次第に赤褐色に色付きます。これがエビに似ているからというのが名前の由来です。

それでも、コエビボク(小海老木)とでも命名するのが正しかったのだと思います。

分布:原産地はメキシコです。


温度さえ維持できれば、一年中花を付けますが、15度以上が条件です。