前回まで、
日航機と海保機の衝突・炎上に関する話を書いてきましたが、
その後かなり長い間が空いてしまいました。
この事件に関して最後に一つ書き加えておくと、
日航機が炎上した際、
JAL516便客室乗務員の方々の活躍によって乗員全員が脱出できたことは、本当に不幸中の幸いでした。
JAL516便の添乗員の方々の活躍は世界で賞賛されたし、
日本を誇る理由がまた一つ増えたと感じます。
ただ、興ざめするようなことを書いてしまうけれど、
日本人って、
海外の人達の反応をにかなり気にするんするんだな、
とも感じる。
気のせいかも知れないが、
海外の反応を伺って日本を誇ることは、
実は日本人自身の、
自国に対する自信の無さの裏返しかも知れない。
幕末の時代、日本は欧米と国交を結んだが、
討幕を果たした薩長は明治政府を開き、
欧米文化流入を「文明開化」と呼び、
メディアと共に、海外のものは素晴らしく、
日本のものはつまらんものという一大宣伝をおこなった。
その後、
葛飾北斎の絵画とかが欧米の人々に二束三文で買いたたかれ、
その絵画は、海外のオークションで何億という値が付いた。
あの当時、
国宝級の日本の文化財が幾つも国外流出してしまったのだ。
日本の文化伝統の素晴らしさを日本人が理解しておらず、
むしろ海外の人々の方が理解していたのだ。
最近、日経平均株価が34年という永い永い時を経て、
史上最高値を更新した。
しかし、日本株の多くを保有しているのは、
海外投資家だという。
数十年前、日本でバブルがはじけた後、
株価が大暴落してしまい、
多くの日本人は「日本はもう終わりだ!」とばかりに、
持ち株を売却し、爆損してしまった。
日経平均は8千円を割り込み、
バブルの時「株はまだ上がる」と、
一般庶民に買いを煽っていたメディアは、
「日経平均を5千円まで下がって日本は沈没する。」
なんて言ってた。
本当にメディアって無責任だよなって思う。
その後、
かなり割安になった日本株を海外投資家が買ったそうだ。
日本人が捨てた日本株を海外投資家が拾ったのだ。
8千円を割り込んだ日経平均は、
今やついに4万円を突破した。5倍増しだ。
日本円に換算して数十億の資産を持つ投資家が、
日本株が低迷している頃、
一億円ずつ積み立て投資をしていたら、
今頃いくらになってるかな。。
これが「富める者はますます富み、
貧しき者は持ってるものまで奪い去られる。」
というからくりでもある。
日本人が、日本のことを正しく理解し、
評価することが出来ていなければ、
こういった歴史は繰り返されるのでしょうね。。