「史実」を学べない歴史の授業 (America 編 17) | Subaruのブログ

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前回の blog もそうでしたが、
私はこの blog で、時々、
聖書に対する学びの機会を持つようにしています。

世界の歴史、特に欧米の歴史は、
聖書の影響を強烈に受けています。

故に、聖書に対する知識がないと、
世界で起こった出来事や、また、
今起っていることを各々表面的にだけ学んでも、
その背後にどう意味があるのかを読み解くことが出来ません。

例えば、原爆を初めとして、
日本に甚大な被害を及ぼした国が、
なぜ正義を名乗り、なぜ被害を受けた方が
「一億総懺悔」
しなければならかったのか?

こういった、
日本人的常識ではありえない理屈を正当化できる思考回路がどうやって発生するのかを、
異なる思想を学ぶことによってある程度知ることができるし、
それに対する対策も考えることができるのではないかと思うのです。

今回も、
少し聖書のことに触れておきたいと思いますが、
聖書を学ぶ時、まず知っておきたいことは、
「聖書」
という書物は、もともと一冊の本ではなく、
古代メソポタミアとか、ギリシャとか、
エジプトにあった神話にあった別々の物語を引っ張ってきて、
一冊の本として編集してまとめあげられたものだということです。

だから、聖書の話の中には、
前後のつじつまが合わなかった箇所が結構あるのです。

一つの例としてを挙げられるのが、
前回の blog でも取り上げた、
創世記の初めに書かれている「天地創造」の話です。

聖書によれば、神によってこの世界は創られた、
と言われるのですが、
一章では、神が創られたものは、
全て善なるものであった、と書いてあるのに、
二章では、別の創造物語が展開され、
そこにいきなり「善悪の木」なるものが現れ、
創造の段階から、
既に「悪」という概念があったことになっています。

一章と二章で、なぜ話が違ってくるのか?
単純に考えれば、この二つの物語は、
異なる国に生まれた別々の神話を引っ張ってきて、
聖書の中に、一章、二章として載せた、
と考えるのが妥当だと思います。

また、創世記一章に出てくる神は、
人間を創造する時に

「我々の形に、我々の似姿として人を創ろう。」
(Let us make mankind in our image, in our likeness.)

と言われたと書かれていて、
神が複数形で出てきています。
このことも、単純に考えれば、
この創造物語は、
どこかの国にあった多神教の神話を引っ張ってきた可能性が強いでしょう。

こういう経路を考えると、聖書という書物は、
終始一貫した真理の書物と考えるのは、
無理が有るということになってしまうのです。

また、その後の聖書の物語には、
「唯一神」を名乗る神が現れます。
しかし、この神もまた、
Israel 民族という非常に独善的で排他的な民族が祀った、
「Israel の神」という、
彼らにとっての唯一なる神、
つまり、彼らにとっての民族神として現れた、
ということになります。

Israel 民族にとってみれば、
神の祝福を受けた人類と呼べるのは Israel 民族だけで、
創世記二障の物語に依ると、
Israel 民族以外の人々は、
堕落した、Satan 支配下の者達で、神の敵で、
神の祝福を受けた人類には含まれないことになります。

だから他国を Israel 民族の支配下に置くことは、
彼らの信仰で考えたら「善」になるのです。

彼らにとつてとても都合のいいこの思想は、
「ユダヤ思想」
と呼ばれますが、
この理念に基づき彼らは、他国を度々侵略し、
他民族に対して殺戮、略奪行為を働き、
生き残った人々を奴隷にしたりしました。

その後、この「ユダヤ思想」は、
侵略性の強い Europe 系白人種に、
キリスト教という形で受け継がれ、
イエスを信じる白人達こそが神に選ばれた選民で、
多人種は、白人達に支配される為に神が創られた、
と考えるようになりました。
この信念に基づき、Europe 人達は、
今度は世界中を侵略し、有色人種の人々を殺し、
生き残った人々を奴隷にし、
彼らの所有物や土地を奪い、
自分達の植民地にしました。

その、白人種による世界支配計画に基づき、
Europe 人達は着実に南米や Africa の国々を攻略し、
Asia へも進出しました。
1549年、Spain, Portugal は、
日本にキリスト教を伝えましたが、
この「キリスト教伝播」を初めの一歩として、
最終的には日本を支配下に置くことを、
Spain, portugal は狙っていました。

しかし彼らのこの日本攻略は、
先人達の巧みな対応によって失敗してしまい、
結果的に、Europe 人達の世界支配も、
寸でのところで阻止されてしまいました。

その後、百年以上の時を経て、
「神によって選ばれし国」
と称する、
ユダヤ思想を受け継いだ最終形態の国家とも言える、

「America 合衆国」

が出現することになりました。

この国は、
「全人類平等」“All men are created equal.”
と説きながら、
北米大陸の先住民を殺戮し、
Africa から黒人を連れて来て奴隷にしました。

世界を手中に納めることこそが、
神の祝福の成就と考えるこの国は、
1853年、日本へ、
America 東インド艦隊指令長官 Perry が、
4隻もの巨大な軍艦を差し向け、
開国を迫りました。

その4隻のうちの一隻は、
「サスケハナ号」という、
当時世界最大級の軍艦でした。
それだけ見ても、America の、
日本侵略に対する並々ならぬ決意が伺えるというものです。

その翌年の1854、今度は七隻もの軍艦を従え、
江戸幕府老中阿部正弘のもとで、
「日米和親条約」を締結させます。

この「日米和親条約」なるものが、
不平等条約であったことは、
皆さん良くご存知だと思います。

「全人類平等」を唱った人達が、
堂々と不平等条約を突きつけたのだから、
北米大陸の先住民達や、
奴隷になった黒人達同様、
彼らにとっては、日本民族もまた、
人類の Category に入ってなかった、
ということになります。

そもそも、条約締結という手段もまた、
侵略を正当化する、
初めの一歩に過ぎなかったのです。

日本侵略へのきっかけを掴んだ America は、
その後、まるで、かつて、
Europe 勢力が叶えることができなかった

「日本制圧」

の悲願を叶えようとするかのように、
日本を外交の舞台へ引きずり込み、
直接対決への道筋を徐々に築いていきます。


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