妊娠12週で空にかえったオリーブちゃんのこと 後編 | まいにちのあしあと *3人子育て日記*

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えみです。3人(小5・小3・4歳)の子供たちと、同い年(40代)の夫との、5人家族です。仕事をしながらも、子供たちの記録を留めたく、1日1日の出来事をゆるりと綴っています。

我が家には、3人の子供たちがいますが、

3人目の妹ちゃんの前に、
本当はもう1人赤ちゃんがいました。

●前編はこちら

10週で心音確認、

12週前にして、心音停止、稽留流産となってしまった、その子の、

その後のお話。

※ほんの少し、センシティブな内容も含まれていますので、身体の不思議系が苦手な方はお控えください。


   


病院で宣告を受けてから、

妊娠を報告してしまっていた親族に連絡。


やはり報告は、慎重に、です。


社内関係で伝えていたのは、直属の上司1人だけだったので、
それはとても助かりました。


盲点だったのは、

上の子供たちに伝えてしまったがばっかりに、
保育園の先生と、保育園のママ友にも、
一部伝わってしまっていたこと。


子供に伝えるのも、慎重に、ですね!


子供たちには、
赤ちゃんお空に行っちゃったけど、きっとまた来てくれるよ、と伝えました。

私の希望とともに。


   



メールで夫に伝えたところ、

仕事を早く切り上げて、妙に早く帰ってきてくれました。


その日は金曜日だったのですが、


開口一番、



「京都に行こう!」



なに? JRなの?




その時期、私の双子の姉が、京都に住んでいました。


夫の意図としては、


こんな時に私が一番会いたいのは、双子姉だろうと、そう考えての、そうだ、京都へ行こう、だったのでした。



わははと笑いながら、

お腹の赤ちゃん、いつ出てきちゃうかわからないから、土日は無理だねぇ、なんて話していました。


2人で涙しました。



   


その日の夜。


何だか、おなかが痛い。

私は、排卵痛がある方なのですが、
その時と似てる痛み、全然我慢できる程度ではあるけれど、痛みが続きました。


夫に子供たちは寝かせてもらって、
ソファで横になりながら、やり過ごす。

しばらくして、
子供たちが寝ている布団に、
私も横になって、ウトウトし始めた頃、

急に、

あれです。


便意です!!




出ちゃう!!


と思って、慌ててトイレに。


そしたら、


ぽちゃん。


茶色いの、ではないです。


なんとそれが、


透明な袋に入った、
赤ちゃん。


急いですくいあげる。

勾玉のような形の体に、
プーさんみたいな手足が、ぽちゃんとついてる。

へその緒と思われるものも、薄い膜の中に入っている。


よくよく見る、赤ちゃんの成長過程の絵と同じ。
本当にそんな形。


「かわいい!」


咄嗟に出た言葉は、
まさにこれでした。

赤ちゃん、かわいかった!!



   



排卵痛みたいな痛みは、
いわゆる陣痛みたいなものだったよう。

なんとそのあと、
しっかり後陣痛がきました。
(こっちの方がつらかったな、、、)


悲しい形ではあるけど、
しっかり出産したんだなぁと、感慨深かったです。
(出産合図が便意だったのは、ちょっと言えない)


後日、病院で調べてもらったところ、
子宮はほとんどきれいになっているから、
手術不要に。

掻爬手術、本当に辛いと聞くので、
これを避けられたことは、感謝でした。


そして、
その赤ちゃんの行き場について、

庭に埋めていいですか?

と病院側に聞いたところ、

厳密には、衛生的な問題で、
庭などに埋めることは認められていないとのこと。

調べてみると、

妊娠12週以降の胎児は、7日以内に各市町村に死亡届を提出の上、火葬処理が基本のようですが、

妊娠12週未満の胎児は、法律上、どのように処理してもかまわないとのこと。

とはいえ、産婦人科の指定医師が丁重に処置することになっている、らしいです。


なので、本来であれば、12週未満だった我が家の赤ちゃんも病院側に渡すべきなのですが、


担当の先生が、理解を示してくださり、
自由にさせてくれました。


感謝。


   



こうして、小さな小さな赤ちゃんは、
我が家のベランダの、オリーブの下に埋められました。


なので、オリーブちゃん。

ポパイ由来じゃないですよ笑



鉢の中に埋めてみて、少しだけ後悔したのは、

土変え、できなくない?!

ということ笑



冬に一度、オリーブの葉が全部落ちてしまったことがあり、
もうダメだろうか、、、と諦めていたところ、

春に復活。



また元気に葉が増えてきました。



オリーブって強いです。




   



赤ちゃんが、オリーブちゃんになって、


そこからまた3人目、は

歳も歳になってきたので、結構悩みました。


それでも1年後には、

妹ちゃんがお腹にきてくれて、


おかげさまで、無事に、

念願の3人の子が、我が家で元気に過ごしています。



これからも、子供たちとのドタバタな日々を、

忘れないように綴っていけたらなぁと思います。




長くなりましたが、



前編・後編と、

楽しい内容ではないにも関わらず、

最後までお付き合いいただいた方々、


ありがとうございました!^ ^



これからも、子供たちともども、

どうぞよろしくお願いいたします。



よろしくお願いします、の図。