新卒からずっと長くお世話になっている会社では、すでに2回の産休・育休を取らせてもらっていて、
その上、
「子供は3人欲しいので」
と、ずっと宣言していました。
その甲斐もあって、
3年前、3人目ができた時も、
おぉ、とうとう!
働きやすい会社で、ありがたいです。
10週で心音が聞こえて、
そして、
12週に入るか、入らないか、の時期。
ほんの少しの出血がありました。
ほんの少し。
とはいえ、
以前の妊娠期にも、そんなことはあったので、
まったく問題にせず。
次の日には、
茶色いおりものが。
茶色に変わったので、
やっぱり問題なかったんだな、と安心。
そして、
その次の日。
いつものように、会社に行こうと準備をしていた朝、
見ると、
生理2日目くらいの出血。
鮮血。
一瞬、頭の中がシーンとなって、
そのうち、
あれ? 生理?
なわけあるかーい
と、妙なツッコミも入れちゃったりする。
一方で心臓はドキドキいってるので、
落ち着け落ち着け、と言いきかせる。
段取りを整理。
・病院に診察予約。
・子供たちを保育園に送る。
・会社に、午前半休・午後から問題なければ在宅勤務、と連絡。
ネットも調べる。
出血しても、問題なかった事例を見つけて、
そうだそうだ、と加勢。
大丈夫、大丈夫。
私は大丈夫。
病院の窓口でも、
「私は大丈夫」の呪文を唱えながら、
普通ですが何か?な態度で、
出血があり、診察していただきたい旨を伝える。
待合室でも、私は何も異常はありません風のよそおいで、呼ばれるのを待つ。
誰に対して、虚勢を張っていたのか、
今となっては、まったく謎であります。
そうしてジリジリと時間がたち、
名前が呼ばれる。
いつもの先生が、担当。
では、調べてみましょうか、と、
超音波で子宮の中を見てくださる。
大丈夫、大丈夫。
「うーん、そういうことかぁ・・・」
先生の第一声。
そういうことって、どういうこと。
と、心の中でつっこんだことを、よく覚えています。
結果は、稽留流産。
10週で聴こえていた心音は、止まっていました。
そこに形はあるのだけど。
先生の宣告に対して、
私の「はぁ」と腑抜けた返事が、虚しく漂う。
先生からは、赤ちゃんをとりだす手術(掻爬手術)もしくは自然排出を待つかの選択が迫られる。
頭と心の整理がつかないままに、
もうお葬式の話しちゃうんだなぁと思いながらも、
それも、仕方のないことだな、
次の妊婦さんたちも待ってるし、
と思い、
自然排出を期待しつつも、
どうなるかわからないので、4日後に手術、として、
ささっと予約をとりました。
その後、手術準備のための検査。
血液をとってから、
レントゲンのためだったか、何だったかうろ覚えですが、
看護師さんにつれられて個室に入りました。
「ちょっと物を取ってきますけど、・・・大丈夫ですね?」
と、肩に手を置かれながら、質問される。
大丈夫って何が?
と思う。
そして、看護師さんが出ていって1人になった時に、
あぁ、そうか
ここで崩れちゃう人はたくさんいるんだな
崩れても、きっと普通のことなんだな
と思って、ようやく、
じゃーっと涙が出ました。
12週の壁、という言葉もあるようで、
心音が聞こえても、
手放しで喜べはしないんだな、と知りました。
母子手帳ももらえなかったこの子。
私の中で勝手に、オリーブちゃんという名前がついています。
名前の由来も含め、また後編で!
我が家のオリーブ
