書籍を年代順に 並べた書棚。
書棚の最上段には友人に頼んで韓国教会から購入してきてもらった160ページばかりのB5版の書籍『韓民族選民叙事詩」が並んでいる。
その横に「反日種族主義」、「朝鮮儒教の二千年」、「同時にわかる日本中国韓国」、もう一冊「朝鮮半島史」。
最近になって買い揃えた本が多かった。専らネットで買い物した。韓国社会を知るためには韓国歴史を知らなければ理解できないと思ってのが出発だった。
そして韓国を知るためには日本と中国のそれぞれの国の歴史、さらに国家間の関係も知らなければ理解できないだろうと思うようになってきた。故に書籍の数が増えてきた。今の時代、理解できない事柄はネットで検索するとマジックのように動画でも文章でも閲覧できる時代になっていた。さらに歴史的遺産の建造物、文献、文化遺産まで知りたければ映像でも動画でも知りえる時代になっていた。
便利な時代だった。大都市にいなくても地方の辺境の片田舎で生活している人でも意欲と動機さえあれば道は拓ける時代だった。
他人との会話の話題を拡げる事もでき、自分の教養の深さと幅を広げるにも、申し分のな時代圏に生きている事を大いに感謝している時代だった・・・。
求めれば人を殺傷しうる違法な凶器を製造できる事も・・
橘はこのように「知識の量」に満足しきっていない冷めきった自分が存在しているのも感じてた。
韓民族選民叙事詩のなかに「韓民族の美を込めた青磁と白磁」の章に『朝鮮白磁は青磁よりもさらにシンプルで優雅な美しさを白色にこめている。高純度の白土を使用して製作される白磁は、端正で控えめな美しさを目指し、質素で上品な生活を追求してきた朝鮮時代の人々の考え方をうかがい知ることができる。このような文化遺産は、天を父母として侍り(愛天)、民を愛し(愛人)、ために生きようとするしながら、天が共にあることのできる国(愛国)を形成していく心情文化の各側面を示すものであり、韓国人のアイデンティティと誇りを形づくる重要な要素として、今日に至るまで続いている」・・・・綴られていた。
橘京助は居間の座り炬燵の上板に背表紙上にして寝転がった。
「文化」と言う語句と「美」ということばの奥に、裏に存在している不可解な世界を思った。
韓国人が白磁に込めた気持ちを思いながら「我が日本民族が長い歴史を経ても心に抱き続けていたモノは何だろうか?・・・」と独り言つ。
日本の文化を集約するモノ・・・・?
歴史的に日本人独特のモノ・・・?
さらに多くの日本人が価値視しているモノ・・・・?
長い時間が経った・・・・。
アジトの前の坂道を登る自動車のエンジン音がした。
この時間、車のエンジン音を響かせて坂道を登り降りするのはいつもの新聞配達の人だろうと思った。
今も同じ人物ならバス停の前の「吉田さんだろう
吉田忠雄の顔が目に浮かんだ。
「そうだ!日本刀にその糸口が有るかも知れない!」
脳裏に閃いた。
吉田忠雄は今は教える子供たちが居なくなったこともあるが長らく少年剣道の先生を続けていた。剣道を通して
礼儀と仲間の連帯感を教えていた。
橘京助は仰向けの姿勢からガッバと起き上がった。
パソコンのマウスを動かしてネットで日本刀を常設展示している美術館か城の展示場がないか探し始めた。
市内から開催場所と開催日が”最も近い距離で、今月中の日付で・・・”
『日本刀・定期鑑賞会 広島県美術刀剣保存協会が1月25日11:00~15:00西条駅前ビル4F』がヒットした。
次回の続く
