メロスは満身創痍、疲労困憊になりながらも竹馬の友セリヌンティウスの元へと向かい、ギリギリ3日目の日暮れには彼の元にたどり着き、暴君との約束を果たす。
王はメロスに感嘆し、
メロスは王の気持ちさえも変えることに成功する。
という、太宰の有名な話がありますよね。
ここでいつも思うわけです。
もし、メロスがセリヌンティウスの元に着くのが4日目の朝だったらどうなったのかな、と。
もちろんメロスが川の氾濫や山賊の襲撃を必死で乗り越えたことには変わりはないんですよ。
ほんとに文字通り死ぬ思いで駆けつけた訳です。
けど、間違いなく暴君はメロスの友人セリヌンティウスを宣告通り処刑し、メロスをあざ笑ったでしょう。
「ほら、出来へんかったやろ?」って。(まぁ大阪弁ではないでしょうが。)
つまり、ここで意味があるのはメロスが暴君ディオニスとの約束を果たしたこと。
これこそ最大の意味がある訳で、メロスの「めちゃくちゃ頑張りました。」とか「俺なりに精一杯やりました。」なんて王にはなんの意味も持たないんです。
王の心が震えたのは、絶対出来ないと思っていたことを、メロスがやり遂げたということなんです。
やっぱり結果やな。全ては結果。
素晴らしい結果にこそ人は心打たれるんですね。