【ベルリン共同】日本人演奏家らが使用し、ドイツ・フランクフルト国際空港の税関で相次いで差し押さえられたバイオリンの名器はいずれも無償返還された。しかし返還の決定に政治介入があったとして税関当局が反発、検査態勢が見直される可能性は少ない。通関手帳を携行するなど「自衛策を講じるしかない」(外交筋)のが実情だ。
同空港では8月中旬と9月下旬、バイオリニスト堀米ゆず子さんのガルネリと、有希・マヌエラ・ヤンケさんのストラディバリウスが輸入申告を怠ったなどとして、税関に差し押さえられた。
何気なくこのニュースは大変だねえ、そういうこともあるのかと思っていただけだったのですが、無事に返ってきても税関当局がまだ反発していると聞くと、これは何か経済危機と関連した動きがあるのかもしれないと疑ってしまいます。
堀米ゆず子 - Wikipedia
2012年8月、東京からブリュッセルへ帰国する途上、乗り換えのためフランクフルト国際空港に立ち寄ったが、その際手荷物扱いで持ち込んだ時価1億円相当のバイオリンを税関当局に発見され、押収された。税関当局は、輸入税として19万ユーロの支払いを求めるとともに、脱税容疑での調査を行っている。フランクフルト国際空港税関の報道官によれば、堀米は無申告者用のゲートから外に出ようとしたが、その際にバイオリンが見つかったため検査対象となり、関税徴収と脱税調査のための証拠品として押収されたとしている。なお、報道によれば、このバイオリンは1986年に日本で購入したものだが、その後「旅行で常に携帯していた」とされ、過去にも同様の行為を繰り返していたと指摘されている。しかし、掘米は「これまで20年以上、フランクフルトも何度も経由して何も言われなかった」と主張しており、それを根拠にバイオリンを返還するよう主張している。
仕事用の物品を一時的に他国に持ち込む際には、「物品の一時輸入のための通関手帳に関する条約」加盟国間であれば免税扱いとなるが、その場合も事前にカルネを取得するなど所定の手続きが必要となる。ドイツの税関当局も「一般に高価な品は必ず事前に税関に申告しなければならない」と指摘している。
フランクフルト国際空港税関の報道官は、輸入関税証明書や対象物品の由来を証明する書類といった書類について、堀米は携行していなかったとしている。しかし、堀米は「なぜ突然こんなことになるのか分からない」と主張し、訴訟を起こす可能性を示唆している。
この問題については2012年8月21日付で『朝日新聞』が報じ、翌日付で『讀賣新聞』など各紙が報じた。
正当な購入や所有を証明する書類、自らの財産目録などを提出して交渉した結果、同年9月20日になって、税関から堀米へ、バイオリンを無償で返還する通達があった。
フランクフルト国際空港の税関では、2012年の10月にもドイツ国籍の日系人バイオリニストが「輸入証明書や貸与契約書はあるが、転売する可能性もある」という理由でバイオリンを押収されている。
何か上記の理由だけでないヨーロッパの姿勢の変化を感じるのですが、杞憂であることを願います。
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