気になる米ガイトナー財務長官の発言 | SMART広報『蛙の目』

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アメリカの力業的自国防衛を感じさせるガイトナー財務長官の発言。

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07:01 Reuters_co_jp (ロイター.co.jp)
米財務長官、世界的なデリバティブ規制の導入求める

http://bit.ly/mOUXNI

〉ガイトナー米財務長官は6日、世界的レベルの新たなデリバティブ規制を導入する必要があるとの見解を示し、一部の国の緩い規制は危険なリスクテイクを助長する恐れがあると警告した。

◇どこの国のことだろうと記事を読むと、

〉長官は講演原稿で「『緩い』規制環境でニューヨークやフランクフルトから事業を呼び寄せることを試みた英国の戦略は大きな失敗に終わった。これは、米国の(規制)基準の引き上げを利用するかどうか判断しようとしている国には警告となる」と指摘した。

◇イギリスを例に出しています。「講演原稿で…指摘した」となつていますが、実際の講演では話さなかったのでしょうか、謎です。

〉米金融規制改革法(ドッド・フランク法)は、標準のデリバティブ契約について中央清算機関による清算を義務付けていると指摘。一部の高度にカスタマイズされた複雑な商品が対象外となっているが、この場合は特定のカウンターパーティに適用する証拠金の基準が引き上げられると説明し、他国も証拠金をめぐり同様の規制を導入するべきとの考えを示した。

◇もともと金融危機の元凶となった国が当然の規制強化をし、ほとぼりも冷めると自国ルールを他にも押し付け始めたという風にしか聞こえないのですが、どうなのでしょう。イギリスがどう反応するのか、気になります。