7月23日(ブルームバーグ):米ニューヨーク大学のヌリエル・ルービニ教授(経済学)は23日、財政赤字の拡大や原油高、雇用拡大の欠如を背景に世界経済が2010年後半ないし11年までに再びリセッション(景気後退)入りする可能性があるとの見解を示した。同教授は今回の信用危機を予測したことで知られる。 |
>ルービニ教授はこの日発表したリポートで、財政赤字や長期金利の上昇、原油価格の「急騰」、企業収益の伸び悩み、労働市場の停滞という「最悪の事態」が生じ、「回復しつつある世界経済がリセッションの二番底に陥る」可能性があると指摘。「大規模な金融・財政刺激策からの出口戦略の概略を、実施前にもかかわらず明示しなければ、その可能性は一段と増すだろう」と述べた。
傾聴に値するでしょう。このまま一本調子に世界経済が回復していくとは思えません。北朝鮮にしろ、旧ソ連の共和国にしろ、中国の少数民族にしろ、もちろんアフリカ諸国にしろまるでベルリンの壁崩壊後のように世界の政治情勢は不安定です。
やはり今回の金融危機は、ソ連崩壊、ベルリンの壁崩壊という「共産主義」の崩壊後のように、一旦勝利したかに見えた「市場自由主義」が崩壊する過程かもしれません。って青すぎる考え方でしょうか。
「マネー至上主義」がますます加速するのか、それに歯止めがかかるのか、これは人間の意志の問題なのですが、マネーの魅力に打ち負かされてきたのが人類の歴史でもあります。

お金の世界史200問
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 さまざまな文明とさまざまなお金(メソポタミア文明とお金/エジプト文明とお金 ほか)/第2章 お金が移動するユーラシア(イスラーム世界(1)都市の繁栄と商売/イスラーム世界(2)税の徴収と貨幣 ほか)/第3章 諸地域を結びつける通貨(明の徴税/永楽帝と勘合貿易 ほか)/第4章 地球を形づくるマネー(第一次世界大戦後のドイツ/ドイツの賠償金問題 ほか)

金の誘惑には勝てない