2日国際通貨基金(IMF)が過去30年間の金融危機について分析した報告書を発表したというニュースがあった。
今回の金融危機の分析が気になるところだが、その前にどのような報告書なのかみておこう。
過去30年間に主要17ヶ国で発生した130の金融危機の事例を調べ、国内総生産(GDP)への影響をまとめてあるらしい。
金融危機の後に景気が減速、もしくは後退局面に入った事例は約半数にとどまるという。必ずしも実体経済に影響しないようなのだ。
ただ混乱が銀行部門に集中した場合は景気減速は深刻。GDPに及ぼす影響はかなり大きいという。今回のケースはまさにこれにあたるので景気後退局面に入る可能性が高いという。
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