映画「東京タワー」公開せまる | SMART広報『蛙の目』

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 この前、郵便局で配っている無料誌で手紙の特集をしていた。それには「源氏物語」を例にとり、手紙(ラブレター)の極意として 1)奥ゆかしさ 2)巧みな比喩 3)かわいげ 4)思いやり というキーワードをあげていた。最近、パソコンで書く文章でなく、手書きの文章に関心が戻りつつある私とすれば、なかなか参考になる特集だったのだが、そこにリリー・フランキーの「東京タワー オカンとボクと時々オトン 」の話と彼が小学校にいって時授業をした時の話が書いてあった。さらに島田洋七「佐賀のかばいばあちゃん」からの手紙のことを書いていて、結構ぐっときた。年のせいか涙もろくなったのかなと思うくらいだった。

 さて、その「東京タワー 」が豪華キャストで映画化された。リリーフランキーにオダギリ・ジョー、その恋人役が松たか子で、オカンが樹木希林で、その若かりし日を樹木希林の娘の内田也哉子、オトンを小林薫が演じているのだ。これを見ただけで、期待は膨らむ。4月14日公開。

ストーリーはもう書くことはないが、実は私も九州出身で、同じく大学時代は結構、親の仕送りを受けながらも自堕落な生活を送っていた。そういう意味で、何か共感するものがある。そして、郷里には年老いた母がいて、時々は帰ってはいるが、もっぱら電話でのやり取り。その母の耳が最近では遠くなり、こちらの声はあまり聞き取れないらしい。補聴器は、すべての音が大きく聞こえるのでつけたがらない。昔からやさしいが、思い込んだら人のいうことをきかない頑固なところがあったが、この頃は特にひどい。幸い弟が近くに暮らしてくれているので、安心なのだが、それでも時々心配になることがある。そんな時は大好きなざらめのついた草加せんべいを送ってやったりする。

映画を見て、親の大切さをもう一度かみしめたい。