「Shellエコ灯油 」は昭和シェル石油から発売されているファンヒーター専用の地球に優しい灯油である。しかも、あの灯油のにおいがない。これだけ読んだときは、ただの石油製品の誇張された宣伝と思ったが、実は新技術が生きているのです。石油から作られた製品ではないのである。
原料は天然ガス。シェルグループ独自の GTL(Gas To Liquids)技術を使って天然ガスから作られている。だから硫黄分や芳香族分をほとんど含まないクリーンな灯油ができたのである。
手についても、べとべとも少ないようだ。
この記事を書きながら、小さい頃の石油ストーブの思い出が蘇った。中学生の頃のこと、土曜日の午後にキッチンのテーブルで本を読んでいた。
母と一緒にいたが、土曜日の午後にふさわしいゆったりとしたとてもやさしく、でも華やかな音楽が遠くでなっていた。はじめは何かパレードでもあるのかなというぐらいにしか気を止めなかった。
あまりに美しい音色だったので、ほとんど二人が同時に「何だろうね」と声を出した。しばらくはどこから聞こえてくるのかわからなかった。
ふと石油ストーブの上に置かれたやかんに目をやった。なんと、遠くから聞こえてくると思っていた音は、やかんの水が沸騰して立てる音だった。
いまでもあの音は記憶に残っている。あれ以上の音楽を聴いたことはないというと大げさだが、ちょっとした天上の音楽だった。
年老いた母はいまでもあのことを覚えているだろうか。
クリーンな灯油「Shellエコ灯油」ということから、遠い昔のことを思い出すことができた。
♪ 雪の降る夜は楽しいペチカ、ペチカ燃えろよ、お話しましょ ♪
北原白秋作詞のペチカ
三番の歌詞はすごい。萌えましょ、ペチカだって。