64ビットCPU開発のニュースを聞いた時、真価を発揮するためには、64ビットネイティブでプログラムされたソフトウエアが出てこなければいけないのだろうと素朴に思っていた。そうなればすごいことになる。16ビットから32ビットになった時のように一気にマシンの更新がなされるとワクワクした。ところが、待てど暮らせどそうはならなかった。えっ、そういうことなの、すごいことじゃないの、なんて思っているうちに、64ビットデュアルコアなるものが現れた。要するに32ビットが2個、またその2倍みたいな発想もCPUが最速として売れている。高速道路の車線を上下2車線にするという発想だ。まあこれはこれでマルチタスクなら早いのだが、体感したいのは車幅を一気に2倍にして一気にデータを流したらどうなるかということ。
なんてことを思っていたら、インプレスで昨年7月に“Windows XP Professional x64 Edition ソフトウェアコンテスト
”なるものが開催され、去る3月24日に入賞作が発表
された。
大賞100万円は画像系が有利とみたが、やはり画像ビューアPicgl ver.1.91
あと面白いのはActive Basic ver4.22.00
。Windows XP Professional x64 Edition対応のソフトを開発できる。私的にはこれに大賞をあげたい。
とはいえ、まだ盛り上がりにかけたコンテストだ。コンピュータメーカーもソフトウエア企業もチャンスだと思うのだが、なぜかそこにいかない。やっぱり梅田望夫氏が『ウェブ進化論
』で解くように、ハードとかソフトとか実体のある「こちら」側の優位な時代ではなく、ネットの「あちら」側の時代なのだろうか。
窓の杜のこれでもう困らない! 64ビット版Windows XP対応ソフト大集合
も参考になる。