壮大な長い夜 | My-Hero

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ヒーローに憧れた夢。

なかなか遠くにゴールを設定してしまったんだな。果たして私に辿り着けるのか。自分で決めたことだから、必ずクリアしたいけど。薄くて、まだはっきりと見えない目的地に、つい怯んでしまう。


今は真っ黒な闇の中にいる。きっとここが、最深部だ。そうであって欲しい。笑顔のない世界は、こんなに苦しいのか。光の届かない世界は、こんなに辛いのか。私は、いつまでここに居なければならない。根が明るい私には、いい加減もう耐えられそうにない。


一歩、踏み出してみた。歩き出してたんだ。だけど、余りに壮大な世界で。余りに果てしない道のりで。ゴールまで、今の私と付き合っていかなければならないなんて。考えただけでもゾッとする。でも、他に成す術なんかない。


……リセットしてみようか。


今の環境と別れて、全く新しい土地で一から頑張ってみようか。その方が、周りに迷惑をかけなくて済むかもしれない。今の私は気を遣えな過ぎて、人に優しく出来な過ぎて。悪人以外何者でもない。自分がつくづく嫌になる。


後悔するって分かってるのに、自分の衝動を止められない。今私の周りにいる方々、本当にごめんなさい。謝罪さえ出来ないでいる私は、許されることは決してないけど。申し訳ないと、思っていることだけは本物です。


だから、私はもう前に行くしかないんだ。ここで後戻りしてたら、本当に、私は何の為に…今迷惑かけてることの償いを、絶対しなければならないんだ。確実に、着実に、絶対に。


やり遂げよう。前に進もう。ゴールまで、真っ直ぐに。その先に、明るい未来が待ってるって決まった訳じゃないけど。それが、足を躊躇させてしまうけど。もう後ろ向いてちゃダメだ。


長い夜が、私を包み込む。真っ黒で、何も見えなくて。この暗闇に目が慣れる前に、私はここを抜け出したい。





ヒーロー、

この道は

本当に貴方の世界へ

続いてるのかなぁ。


また みつけます。