「FUN LETTER」vol.13 | My-Hero

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ヒーローに憧れた夢。

真っ白い封筒に、青空の便箋

黒いペンで

「拝啓」から始まり

「また 書きます。敬具」で終わる



拝啓 ヒーロー様

こんにちは。

いよいよ明日に迫ってまいりました。勉強の成果はというと、既にレポートにまとめてあります。

後は、時間内に全て書けるのかが問題です。今から如何に早く書くことができるか、練習をしています。なんだかセンター試験を思い出し、とても懐かしい気持ちでいます。センター試験でも、こんなに真剣に向き合わなかったかもしれません。今日は徹夜で寝ず勉です。

力の源は、愛ですね。ヒーローと出会ってから私は、本当の笑顔を覚えました。貴方がヒーローだから、私はこんなに本気で向き合えたのだと思います。明日、また読んでもらえたら光栄です。どうかヒーローの目にとまりますように。

日本一のお手伝いができたらいいな。

そしてそして、いよいよ賞レースが始まりますね。来週は会場に駆け付けることはできませんが、精一杯の声援を群馬から送りたいと思います。

ガンバレ!ヒーロー!

絶対、日本一になってください(^-^)q

また 書きます。          敬具





これ書いた人だれー?

なに?

見てこれ。めっちゃ書いてんで。

え、ほんまや。ちょっとすごいよ、これ。ほら。見える?

え、これ誰?

これ、ほら。自分で書いた人は分かるよね?

いますか?いませんか?え、帰ったん?

ふふ。恥ずかしがり屋さんかな。

ちょっと最初から読んでいこか?

え″ーーーーー‼

はははははっ。バレたやん!

あ、すいません。

自分やん書いたん。

ちょっと読んでもいい?

いいえ(>_<)

なんで?めっちゃ真面目に書いてくれたやん。

恥ずかしいです。

可愛そうやん。

せやね。分かったよ。ごめんね。ありがとうね。

いえっ。

でもさ、今度話ききたいわ。的を得てるもん。ちょっと読んでみてよ。

ほんまやね。良かったら今度お話させてください。

私にできることがあるなら、光栄です。





「FUN LETTER」vol.13編 完。