冬の魁。 | My-Hero

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ヒーローに憧れた夢。

さむっ。


風に溶ける。


下の方で丸まってるであろう毛布を、寝ぼけ眼で探しにいく。


あった。


強く抱く。


急いで引き上げて、元の位置へ。


なるべく黙ったまま、起きる前と同じ状態。


その方が早く眠れそうでしょ。


残り時間、50分強。


まヒーローの夢に戻ろう。


瞬間的に部屋に残る目覚まし時計。


時間を数えて


いつ届くの?


眠れない起床時間。


こんな夜はのんびり布団読書。


最近getしたお気に入りの音楽に寄り添う。


あ、考えただけで笑顔になる。


ため息まじりの仕事は終わらそう。


ちゃんとこなすタイプ。


仕事はきっちり覚えたよ。


月末なのに定時で帰るという暇さ加減に、震える。


んー、仕事が早いと評価してもらえればと酔いしれる。


さてさて、準備は万端。


毛布も、もう落とさないように掴んで放さない。


曲を数えて、本を注いで。


またね、朝方はどっかいってるんだけど。


もーぅ、すぐどっかいっちゃうんだから。


秋が逢いたくても逢えない。


晴れない冬が先駆けて。


こんな夜空には、しっとりとした曲が良く似合う。


冬の魁に本物のバラードを。


では いってきます。