拝啓 ヒーロー様
こんばんは。
ヒーローの原点を巡る旅。貴方のことが知りたくて、少しでも貴方に近付きたくて、そんな旅をしてみました。ヒーローを応援できる人間になるため。それが支えになれたら、幸せだから。
思い付いたとき、嬉しくて。計画中、楽しくて。旅の途中から、もう夢中で。思い通りのプランをこなし、充実感いっぱいで。本当に最高の旅でした。
最高の旅だったけど、でも…
知れば知るほど、分からなくなって。側に行きたかったのに、離れるばかりで。一緒に笑いたかったのに、見えなくなって。想う分だけ遠くに感じて。私にできることなんて、何にもないって気付かされ。ただただ、悲しくなって。
それでも、ヒーローが好きだった。
側で笑えなくても、届けたい。旅で思ったこと、感じたこと。それをどう今に活かすか。これからにどう繋げるか。たとえ届かなかったとしても、私はここで学びます。貴方を心より愛しています。
考えて、もがいて、知恵振り絞って
あーでもない、こーでもないって模索して
私なりの答えを出します。
戦う貴方の背中をみて
本気の貴方の姿を知って
伝えたいことがあります。
ヒーローが好きです。
ヒーローを尊敬しています。
信じて、応援しています。
日本一に光ってください。
また 書きます。 敬具
皆さん、真剣すぎませんか？皆さんも本気なんですね。嬉し嬉し。ありがたいよー。皆さん、ありがとお。
隣、空いてますか？
あ、はい。どうぞ。
あのー、もしかしてこれキミ？
あ………良かった。それ、すごくいいですね。
当たったー。ありがとぉ。
こちらこそ、わざわざありがとうございます。…でも、なんで私だって
内緒ー。それより、何かお礼したいんやけど。
いえ、勝手にしたことなのにお礼なんて。
なんかできることない？
じゃあ…このライブ観ていかれます？
あ、大丈夫よ。
隣で観てもいいですか？
いいけど、それお礼になる？
はい、とっても。
そっか。ならもっと後ろでもい？
はい。
この辺でい？
はい。
ほんなら、せっかくやから手繋いで観る？
えっ!?
や、ただ観るよりお礼になるかな思て。ごめん。
いえ。すごいです。夢みたいです。
言ってみたけど、結構恥ずかしいな。
はい、かなり。
側で笑えた。
叶えてくれたのは、ヒーロー。
叶ったことは、夢以上。
私の未来はヒーローと。
「FUN LETTER」vol.11編 完。