拝啓 本様
数少ない私の趣味に、読書がある。
私は言葉が好きだ。
言葉の持つ力を信じる。
文字を言葉として捉え
言葉から想像し
心が動く。
見ても聞いてもいないのに
読むだけで心に響く言葉って
すごいなって思う。
信じるというよりも寧ろ
感じさせられている。
言葉には力がある。
文字とは言葉を表す記号。
文字の集合体である文章。
統一のあるまとまった文章、言語表現が小説である。
小説を読むということは
たくさんの言葉を知るということ。
私が物語を好む理由は
自分の知らない言葉を
新しく認識していくことが楽しいから。
読書は言葉の知識を増やしてくれる。
この表現好きだなあとか。
なんて格好良い素敵な言葉 とか。
新しいカタチの言葉たちに出会える。
読書は楽しい。
今日は、 吉田修一 さんの
『太陽は動かない』を読んだ。
今日だけで読んだのではなく、年明けから読み始め、今日読み終ったということだが。
今年初めて読んだ記念すべき作品だ。
吉田修一さんは大好きで、数々の小説を読ませて頂いている。
今回の小説も圧巻であった。
また、吉田修一さんを尊敬した。
私の子どもの頃の夢は
小説家になることであった。
本を読んで感動する度
自分の書いた言葉でも
誰かの心を動かしてみたい
と思うようになっていた。
そんな魔法みたいなできごとを
プロとして仕事にするなんて
なんとも格好良く思えた。
触れ合う本の作者の方々は
紛れもなく私のヒーローだ。
しかし私は学生の時分、国語が苦手であった。
どうやら文章から作者の意図したものを、正確に読み取ることが出来ないらしい。
これは致命的である。
読み取れないということで、自ら発信することも敬遠するようになった。
事実、文才もなかった訳だが。
それでも、言葉には強く魅力を感じた。
そんなこともあり
好きなこと、得意なことを仕事に出来た人は、めちゃくちゃ尊敬している。
早々に夢を諦めた私は
夢を持っている人も尊敬している。
私には、苦手なことも好きでいる
ことくらいしか出来ない。
これからも本を読んでいく。
今日読み終った本があるということは
明日買いに行く本があるということだ。
さあて、次はどんな本を読もうかな。
では いってきます。 敬具