*国籍別お土産事情 | *Blay典子の世界日記*

*Blay典子の世界日記*

四半世紀のリゾート暮らしを卒業後、ディープなフランスで生活しています。父が他界した2004年から始めたスピリチュアルな学びや、浮世離れした日常から見えて来た世界、多文化の中で学んだ事、フランスの田舎暮らしなどなど、私の世界のお話を綴っています。

 ごきげんよう、ドゥミ仙人こと☆Blay典子です。いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 旅と言えばお土産は付き物。特に日本人にとって、旅先で周囲の人にお土産を買うのは、ごく当たり前ですが、国籍によって、「お土産」の概念は、大分違うようです。

 

 ボラボラ島に住んでいた時、日本人ハネムーナーが多いけれどお土産が全然ないと思って、お土産ビジネスを始めようと思ったことがありました。それに際し、観光客は日本人ばかりではないので、夫や他の国の人に、どんなお土産が欲しいか聞いてみたところ、フランス人からは「ビーチタオル」、アメリカ人からは「(家が大きいので)家に飾れる置き物」との意見が出ました。フランス人もアメリカ人も、お土産は自分の為の物で、周囲へのお土産は、旅先からカードを書いたり、お土産話をしたりするだけなのです。私は日本人的に、ばら撒き用のお土産が必要だと思いましたが、他国とのニーズとはかけ離れていました。結局、1年でボラボラ島を出ることになったので、ビジネスはアイデアだけで、始めるには至りませんでしたが、国籍によって、お土産の概念が全く違うことを知りました。

 

 海外旅行でなくても、日本人にとって、お土産はちょっとした悩みの種ではないかと思います。せっかくの旅行なのに、お土産のことばかり気になってしまったり、お土産に一番時間を取られてしまったりするのは、少々残念な気がします。

 

 また、姪が初めて東京スカイツリーに行った時に、景色はろくろく見ず、お土産に走っていたと聞き、小学生までも、物質主義に侵されてしまっていると感じ、がっかりしました。そう思った私も、父から昔「典子は、お土産を買うことしか考えていない」と言われましたが(笑)

 

 あちらこちらに行って思うのは、旅は、物を買うことだけを目的にせずに、訪れた地で五感を通して、どう感じ、どんな経験をするかに重点を置いた方が、思い出に残るということです。友人の中には、最近旅行に行く時にお土産を買わなくていいように、周りに言わずに行くという人もいます。せっかくの旅、お土産はほどほどに。自分のことを一番に、存分に楽しみたいもの。あの世に持って行けるのは、物ではなく、思い出だけですから。

 

 ではまた明日*Bon aprés-midi !(ボナプれミディ!「素敵な午後を!」)