(第1回はこちら

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電話をもらったのは2002年11月。

 

それから4ヶ月後。

大学を卒業して

すぐに彼が上京してきてくれた。

 

自分にとって

人生初めての部下であり

そして

うちの会社にとっても初めての正社員。


オフィスは、

自分が住んでいた1DK@20平米ちょいの

自宅兼事務所のマンションの一室。


最初の条件は


・給料20万円

・勤務時間は、朝9時から夜中まで

・残業代なし

・保険なし

・休日は日曜日のみ。けど、そんなの関係なし。


自分の給料が15万円だったとは言え

よく、こんな条件で

上京して来てくれたなって思う。


とにかく、めちゃくちゃ優秀だった。

わざわざこんな厳しい条件を選ばなくても

いくらでも

チャンスはあったはずなのに。


これは

仕事を一緒にやるようになって

さらに実感した。


当時も、今と変わらず

ソフトウェア会社として経営していたものの

主力サービスである

ブレインメール 」がさっぱり売れなかった。


だから、生き延びるために

お客さんの希望に沿ったシステム開発であり

WEBサイト制作といった

「受託開発」サービスで食いつないでいた。


役割は

自分が営業。

そして彼がエンジニア。


自分が、お客さんから受注してきた仕事を

彼が開発し、納品する。


あいつ。

いつもこう言ってた。


WEBに関するシステム開発なら、自分に

作れないものなんてないです。

だから、どんな仕事でも取ってきてください!

片っ端から作ります。


って。


この言葉。

どれだけ勇気づけられたことか。


だから

仕事は一切選ばなかった。

どんなに安かろうと、短納期であろうと

難易度が高かろうと

もう手当たり次第、仕事を取りまくっていった。


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