この国の病理。つまり、完璧を求める国民性~JAL機と海保機の羽田衝突事故に思う | 青い球。blauekugelという名に捧ぐ。

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花鳥風月、理の系の人間が超感覚的に追求する美学。やや欧州、技。

お正月からこの国に激震を与え、かつ感動を与えた事故。羽田空港で、旅客機が海保機に衝突し炎上したものの、旅客機の乗員乗客が全員助かるという奇跡。

 

 

ところが、この国の人間たちは、そんなことくらいでは気が収まらなかったらしい。例え乗員乗客が助かっても、手荷物やペットが犠牲になったというクレームの嵐である。

 

羽田空港日本航空(JAL)の旅客機と海上保安庁の航空機が衝突した事故で、乗客乗員379人は手荷物をあきらめ、脱出を成功させました。機体は炎上し、貴重品や思い出の品を失った人もいましたが、補償はどうなるのでしょうか。 」

「 事故では貨物室にいたペット2匹が犠牲になりました。 」

 

いやはや。なんと言うか。

 

400人近い人間が、この燃え盛る飛行機から全員無事に退避することが出来たのだ。本来であれば、令和史上でも称賛に価する事実ではないか。それなのに、「たった2匹」のペットの命を救えなかったことや、さらには手荷物のことまで持ち出してくる始末。

 

やれやれ。

あなたたちは、飛行機に乗る前に見せられる安全に関するアナウンスを聞いたことがないのですか?

 

どうしても納得のできない人の為に、例え話をしよう。

 

あなたの両親(または祖父母、子供、孫、その他あなたの大事な人・・・)が、事故で生死を掛けた状況に陥ったとしよう。病院に着くと、手術の順番であなたの前には見ず知らずの人のワンちゃんが前の順番になっている。このワンチャンの手術は難航しそうだ。その手術が終わるころにはあなたの大事な人は亡くなっているかもしれない。

 

あなたはどう思いますか?ワンちゃんの手術がうまく行くことを心の底から祈れますか?