
















吃音症という障害をご存知でしょうか?
この漫画の女の子のように最初の言葉が詰まり
言葉が円滑に発生できない。
「お、お、お、おさむちゃんです。」
これがネタではなくリアルに起きてしまう。
普通の人には何のことだかさっぱり分からないと思いますが
僕も吃音症です。
なので痛いほどよく分かります。
この子のように部屋で発声の練習をしたりしたこともあります。
この辛さはなった人にしか分からない。
ただただ「どもる」という障害。
「どもる」という言葉は差別用語みたいですね。
知りませんでした。
この病気は100人に一人の割合でいるとのことです。
周りにこういう人いないでしょうか?
言われてみれば…なんてなりませんか?
なぜこんなことが起こるのかも分からない。
精神的なものが主な原因と言われています。
あとは早口だったり
ぼそぼそ喋る傾向があるとなりやすい。
ただやはり精神的な部分が大きいかと思われます。
ちゃんと話さなきゃと意識すると余計に緊張して言えなくなる。
僕自身発症した中学高校時代は地獄でした。
本当は喋りたいのに言葉を出せないから
口数も減らさざるを得なくなる。
変な人と思われたくないから
積極的に自分からは発信できなくなる。
正直当時を黒歴史と位置付けています。
高校の入学式のときに前の席の人に名前を聞かれ
自分の名前が言えず人生に絶望したことを今でもはっきり覚えています。傷として。
授業で先生に当てられるとき
答えが「分かる」「分からない」よりも「言える」「言えない」で緊張していたり
号令係に指名されるのを恐怖に感じたりしていました。
友達どころか親に相談しようにもどう説明していいか分からない。
病院に言っても分からないと言われる。
病気でないとするとただ僕がおかしいだけなんじゃないか。
思春期にそんなこと考えなければならないんですから地獄でしたよ。
ハハハ。
まぁ話すことができない分
文章書くのが好きになったので
SNSの普及はありがたかったです。
話さなくても活字や写真で人とコミュニケーションが取れるんだから。
ただ
これから社会に出ていく上で一生この病気と付き合っていくのは辛すぎる。
そう思い色んな改善法を試み
試行錯誤を繰り返しました。
そして20歳くらいから自分の中で対策も分かってきました。
まずは自信を持って話すこと。
吃音の最大の敵は「言えなかったらどうしよう」という不安や緊張。
だから大事なのは自信を持ってリラックスして話す。
抽象的な言い方なので難しいとは思いますが
僕は実際に
「自分はこの世で一番偉い人間なんだ」
と思い込むぐらいの感覚で話すようにしました。
ちょっと極端ではありますがこれぐらいの勢いが重要だということです。
リラックス法としてはゆっくり鼻から息を吸ってゆっくり口から吐くという呼吸法おすすめです。
これをやると副交感神経の働きを高めリラックスできます。
スポーツ選手なんかよくやっていて
大事なプレゼン前とか夜眠れないときなんかにも効果的です。
話が逸れました。
次に呼吸のタイミングに上手く合わせて喋ること。
言葉は息を吐く動作なのに
吃音の人って無意識のうちに緊張で力が入って息を吸ってしまう傾向があります。
「息を吐きながら」を意識するとスッと言葉が出てきたりするんです。
前項のリラックスにも繋がってくるのかもしれませんが。
最後に、言いやすい単語から話し始めること。
それぞれ「言いやすい言葉」「言いにくい言葉」があるはずです。
僕は「ハ行」が苦手です。
自分の言いやすい言葉に置き換えて話始める。
吃音は話し始めに躓くことが多いので
案外最初を上手く切り抜けられれば勢いでいけてしまう。
どうしても置き換えられなかったら適当な接続詞を使うのもいいと思います。
僕はよく「それアレじゃないですか?」を枕詞にして話し始めます。
これで助走をつけると結構勢いでいけたりします。
これらを意識することで僕は克服することができました。
正直「完治」はしていません。
あくまで「克服」です。
でも人前で自己紹介もできるし
営業の電話もできるし
プレゼンもできるし
結婚式のスピーチもできます。
他の病気がそうであるように症状にも個人差があります。
僕のように日常生活で困らない程度まで回復できる人もいれば
なかなか上手くいかない人もいるかもしれない。
逆に気がついたら治っていたという人もいるかもしれない。
もしなかなか改善されない人がいたら
諦めずに色んなことにチャレンジしてもらいたい。
僕が紹介したことが少しでも参考になれば光栄だし
色んなことを試してみることできっと良い方向へ向かっていくはず。
僕は必死に改善の道に進んで良かったと思っています。
病は気からと言いますがその通りだと思います。
ポジティブに楽観的に向き合えば案外いい方向にいったりするものです。
だから吃音でない人たちもぜひ温かく見守ってもらいたい。
笑われたり
ものまねされたりすると深く傷つきます。
僕は今でこそ自分のことを笑い話として話すことができています。
みんながそうなるまで
笑うのは待っていてください。
(僕の話は面白くなくても笑ってください)
最後にもう一つおすすめしたいことがあります。
それは日本語がダメなら他の言語を学ぶという方法。
僕は英語ではどもりません。
21歳のときにカナダに留学し
そこでは一切吃音の心配もなく人とコミュニケーションが取れました。
日本に帰ってきて
その勢いのまま(もしかしたら英語の発声法が良いのか)日本語でも吃音の症状が軽くなりました。
他の言語が習得できればそれはとても素晴らしいことだし
それを日本語に還元できれば尚良し。
医学的根拠に乏しいので最後にちょろっと書きましたが
つまりどこにキッカケがあるか分からないということです。
この文を読んだ一人でも多くの吃音者に希望が与えられますように。