2008年1月2日
午前3時30分。ドラマ「HERO」の主題歌で目覚める。外は真っ暗だったが、何しろ1年間で最も楽しみな行事なため、躊躇なく起きれた。パンをかじりな
がらテレビをつけた。ゾマホンの「アダルトビデオのタイトルを覚えて1千万円」という番組がやっていた。テレビをつけて損した気分になった。
箱根の山は非常に寒いので、昨年の経験をもとに防寒対策をしっかりとった。ジーパンの下にスパッツ2枚。ロンT2枚に野球用アンダー、セーター、さらにスタジャン。ホカロンも常備。これで完璧のはずだった…。
今年も昨年同様、東海大ファンのシゲ氏と山梨学院大ファンのケンチ氏と行くことになった。2人は横浜線、僕は小田急線をそれぞれ使い町田で合流す
る。5時34分町田発の1両目が僕らの集合場所なのだが、ケンチから「乗り遅れた」との連絡が入る。スタート時間の関係もあるので、とりあえず待たずにシ
ゲと2人で箱根湯本へ向かった。箱根湯本からはバスで芦ノ湖へ向かう。バス停で待っていたが、早朝ということもありなかなか来ない。そうこうしてる間にケ
ンチが箱根湯本に到着。なんとか追いついてくれた。僕らは「待ってたよ」とケンチを出迎えた。もし先にバスが来ていたらどうしていたかは言
うまでもない。
バスを待っているとき、隣に二人組の女の子がいた。腰に毛布を巻いた同年代くらいの人たちだった。このとき僕らはある決心をした。
「来年は俺らも毛布を持っていこう」と。寒いから。
僕らが芦ノ湖に到着したときにはもうレースは始まっていた。湖の先には綺麗な富士山が凛と立っている。絵に描いたような美しさだった。だがそんなことはお構いなしに急いでオーロラビジョンの前へと移動。今になって写真撮っておけばよかったと後悔している。
オーロラビジョンの前まで来て、僕とシゲはここで満を持して折りたたみ式イスをカバンから取り出す。イスに座りながらゆったり観戦した。だがケンチは持ってこなかったので地べたに座っていた。
1区はまだ8時過ぎだったのでやはり寒かった。ここで完璧と思っていたはずの装備にミスが発覚。靴下が薄い。昨年は確か2枚重ねて履いていた気がする。それも1枚は極厚。寒さは足元からとはよく言ったもので、足湯ならぬ足氷水に浸かっている気分だった。。
レース中盤、僕がおもむろに口ずさんだ「ドラゴンボールの最初のナレーションのときに流れるBGM」が3人の間(主に僕とケンチ)で大ブームに。気がつけば頭から離れなくなり、ずっと歌っていた。
5区 早稲田、駒澤、山梨学院の首位争い。早稲田、駒澤ファンの僕と山梨学院ファンのケンチは興奮。東海ファンのシゲは現実逃避。徐々に不機嫌に。
5区の中盤から終盤にかけて、駒大 安西選手とのつばぜり合いを制し、早大 駒野選手が首位に。安西選手にちょっと思い入れがあるので、若干悔しかった。
結局そのまま早稲田が逃げ切り優勝。僕らもゴールに向かい優勝の瞬間を目に焼き付ける。
ただ不思議だったのが、僕らを含めた芦ノ湖にいた観客のほとんどが、順大の小野選手が倒れたことを知らなかった。みんな早稲田の優勝インタビューに見入っていたため、もうレースの方へは目を向けていなかった。
インタビューが終って再びオーロラビジョンの前へ行くと、ハイライトが流れている。それを見て初めて小野選手が倒れたことを知る。周りの観客も衝撃を隠しきれずにいた。あんな近くで起きたのに…不思議です。
あまりの衝撃にショックを隠しきれなかったが、僕らは箱根神社に初詣に行くことにする。僕は毎年初詣は箱根神社と決めている。毎年と言っても一昨
年からだが。途中、小野選手が棄権した場所も通過した。ダッシュでも最後まで走りきれそうなくらい、本当にゴールまでわずかのところだった。彼の辛さが痛
いほどよく分かる。
神社に行く前にそば屋に入った。そば屋はたくさんあったのだが、敢えてこの店を選んだ。第六感で、なんかこの店美味そうだった。というか店員さんが可愛かった。味は普通だった。餅は美味かった。
初詣を済ませ、ワイワイ歌を歌いながら今度は小涌園の温泉へ向かった。癒されてリラックスした。というかリラックスして癒された。温泉から上がって座敷でゴロゴロくつろいだ。箱根駅伝を観てのんびり温泉。最高の正月となった。
だが、のんびりしすぎて最終のバスを逃した。やむを得ずタクシーを呼んで下山した。詰めの甘さは相変わらずだった。
帰りに町田の松屋で夕飯をとった。正月なのでリッチに「牛めし おしんこセット大盛(600円)」を食べた。
とりあえず、箱根駅伝は最高ですな。
箱根駅伝観戦記2009~同級生の卒業と山の神・柏原の登場~
へつづく