劇場で配られるチラシのことをフライヤーというのは少数派みたいですね。
私も基本的にはチラシで時々フライヤーと言っているなという感じですし。
チラシもビラもフライヤーも同じものを指す言葉ですが、イメージはだいぶ違うなぁと思います。

それはさておき。

最近、出演者さん一覧のようなものを配ってくれるところがあまりなくなってしまって寂しいです。
きっと有料のパンフを買ってねということなんでしょう。

2010年8月に見にいったもののの覚書。


*bpm EXTRA TRACK#01浅沼晋太郎『サシノミ』feat.DAISUKE NISHIDA

 もうとにかく「誰にも言っちゃ駄目だよ」という話のオンパレード。

浅沼さんも西田さんも常々お話を聞いてみたいと思っていた方なので、そういう意味ではとっても大満足でした。

あと、ご本人もブログに書いてましたが、浅沼さんと握手もハグもし放題(なんか違う)だったのですが、ハグは遠慮してしまいました。だって恥ずかしかったんだもん!!

ちょっぴり後悔はしていますが、でも本当にそんな度胸はありませぬ。ほんと、みんなすごいなぁ・・・。



*Z団『BARAGA鬼』

 ちょーっと食傷気味だった新撰組モノでしたが面白かったです。

人数多くて上演時間も長いけど、わりとすっきりまとまっていて混乱もしませんでしたしね。

初演のとき体調不良で途中退席する羽目になっちゃったのが悔やまれます。

Z団の公演とうたっている割にメインは全部客演なのが微妙なので、ちょっと劇団として考えて欲しいなあと思います。

私の経験上、再演と客演が増えるのは劇団消滅が近いサインっぽいので。



*マリア・マグダレーナ来日公演『マグダラなマリア ~マリアさんの夢は夜とかに開く!魔愚堕裸屋、ついに開店!~』

 シモネタというか娼館らしいネタが満載のため、「ネタはサイテー、歌は最高!、さしひきプラス」って感じでした。

や~、歌がどれもこれも素敵。しかも回る。「いーかりーとちじょくが~」とか「わすれられないーえつらくのよるを~」とか、歌詞飛んじゃいましたが、90年代ビジュアル系な歌とかね!

ただ、会場の雰囲気となんとなく合わない感じがしました。やっぱりアプルが懐かしい。これはものすごく感覚的なところなのでそのうちゆっくり書きたいと思います。



*『コカンセツ!』

久々鯛造君を観られて嬉しかった。

キャストさんたちの遊びが大きかったように思いますが、それが不快ではなく楽しかったです。

チケ代を考えると知らないキャスト・脚本のものを観にいくのはものすごく賭けですが、トライフルエンターテイメントの舞台はここしばらくまったく外れないので今後もすごく期待してます!



*VARNA The AnotherWords『Funeral』

 「翼を失ったのなら、大地を駆ける獣の話をしよう。 私を弔ったのなら、君のはじまりを祝おう。」

上記は公演チラシのキャッチコピーです。もうこれだけで涙がでます。

実はこの劇団、昨年末にとんでもない痛手をこうむっているのですが、それでもなお継続するその強さを尊敬し、彼らの生み出す世界にまた出会えたことがひたすらに嬉しかったです。

脚本も演出も面白いし、それを舞台で本当に実在化させる役者陣も凄いので、機会があればぜひぜひ観て欲しい劇団です。




*『ABC赤坂ボーイズキャバレー』

 うーん、うーん、面白かった、面白かったんだけどいまいち不完全燃焼気味。

パンフのあかぼんで原案の松野一茂さんが「「バカなこと、くだらないことをプロが必死でやればそれはエンタテインメントになるんだ」と思います。」とコメントされてますが、だからこそ、普通のシリアスな芝居をするよりもコメディは難しいんだと思います。

たぶん、チケ代8000円(席種指定はないので1階最前でも2階最後列でも値段は同じ)が高いと感じたことと、去年より熱量を感じなかったからというのも、評価が厳しい原因なのですが。

手を伸ばすことを恐れない人にはまっすぐ響いたのでしょうが、私にはすごく「壁」を感じさせられる物語でもありました。まあ、努力しなかった人間が努力した人間をうらやむのは筋違いだってのもわかってるんですけどね。



*『ソラオの世界2010』

 去年も観ていますが、キャスト一新、会場も広くなって観やすくなったと思います。

決壊したイメージが際限なく広がり、うねり、ループしながら最後はたった一つの小さな結晶になるみたいなこの物語が大好きです。

相変わらずオープニングとエンディングで使われる「ドーナツ」という曲が好き。

シャトナーさんの脚本はものすごくたくたんの言葉とイメージにあふれているのに、それでは伝えられない感覚を伝えるための物語だなあと思うことがあります。

演出も独特でキャストのファンで来る若い子たちがどうかな?と思ってましたが、楽日には当日券もでないほど盛況だったようで嬉しい限り。

キャストを愛するように、ぜひスタッフさんを、劇場を、芝居を愛してほしいなあと思います。

まったく更新していませんが、やっぱりいろいろ行ってます。

重すぎる腰を上げていろんなところにアメンバー登録とかしてみたいので、またつらつら覚書を書きます。


『スーパーヒーローイズム』以降から6月に観たものは以下のとおり。


*ナノスクエア『P's』

ほぼ全編泣きっぱなし。戦争が関係する話だからというのもあるけれど、綺麗ごとじゃないけど凄く綺麗なものもあるし、綺麗な感情じゃないからこそ強く胸を打つものもあるよね、と思います。



*『メモリーズ5』

4までとかなりキャストが変わってます。個人的に関根あすかさんと黒木マリナさんがツボでした。

特に黒木さんは3月のガーネット・オペラの印象が強かったのでいい意味で「あれ?こんな人だっけ?!」とびっくり。

前作もそうですが、「死」というものの扱いが軽すぎるように感じるのは気のせいでしょうか?



*『世界征服の作り方』

おバカで素敵であったかいコメディ。アヴェマリといい真夏論といい、佐野瑞樹さんのコメディは好き。(ナナシも好きなのでコメディだけが好きってわけじゃないです)

2時間の芝居ならこのくらいの人数でこのくらいの話の密度がいいよなあと思います。


*『コントン・クラブ image3』

実はコントン1から観てますが、このぐだっとばかばかしいノリは嫌いじゃないです。

でも、だんだんパワーダウンしてる感じは否めない。

というか、笑えてちょっとじんわりできてだったのが、力技のコントオンリーでおしてくる感じになっちゃった気がします。なんだか若手の修行の場を見せられてる感がするというか・・・。

でも、次回もこっそり楽しみです。



*『冒険者たち』

初演はスルーしたので今回初だったのですが、やられました。

すっごくいい話です。キャストの関係か、会場の9割がたお年頃なお嬢さんでしたが、老若男女とわず観て欲しい舞台でした。ファミリーシートとか作って子供に見せてあげたい感じ。

大きなお友達も童心に返ってはらはらどきどきうるうるできる舞台でした。



*楠本柊生帝國元帥「カイザー・リッター~元帥がやってくるYar!Yar!Yar!~」

学生時代からずっと気になっていた第13帝国を初めて観ることができました。

私が知った当時は鹿鳴館とかでやっていたし、ずいぶん違うんだろうなとは思いますけど。

中身はかなりこてこてでお約束満載で、芝居やイベントというより芝居的なビジュアル系バンドのライブみたいだなあと思いました。

……逆にどんなだよ、って突っ込みが聞こえますが、説明ははぶきます(笑)

実際、本業ミュージシャンな出演者さんが多かったですしね。

軍服萌えな人はそういう意味で楽しいかも。



*『LOVEGUN』

ひさびさにかっつりした舞台を観ました。

赤坂REDは上演されるものの傾向がなんとなく固いというか重いというかなのですが、ご多分に漏れずそんな感じ。

森山さんが凄いと思ったのと、私は実はどうにも栄基さんが苦手(このときの役はちょっと性格(?)に難有りだったのです)なのかも知れないと思ったのを覚えています。

「銃」についていろいろ考えさせられる舞台でもありました。



*劇団四季『CATS』

上手の回転席の前の方だったので、同行者がバブにロックオンされたり、振動や生声がじかに響いたりして楽しかったです。

駄目な人はまったく駄目みたいですが、私にとっては何度観ても新鮮な発見がある不思議な舞台だったりします。



*HAPPY *pnish* BIRTHDAY 9th!

 姉さんの代理で急遽参戦。一人観劇はぜんぜんOKだけど、イベントに一人参加はとても不安でした。

が、ふたを開けてみればずっとテンション高く、楽しくすごせました。

HAPPYBIRTHDAYを歌うのに、リーダー(大樹っちゃん)が鼻歌でリードしたのですが、1回目はなぜかそこで拍手が起こるという不思議。うん、「歌はね…」ってさんざんいわれてたものね(笑)

パニは本公演も軽いノリのものが多いですが、一度この4人でガツンを重い芝居をするのも観て見たいなあと思っています。


*bpmFESTA2010

 昼夜とも参加。行かなかったヤツは後悔するがいい!と高笑いしたいくらい楽しかったです。

二つほど懺悔したいことはありますが、いまさらなので詳細は伏せます。

本当に申し訳ありませんでした。

あ、夜の部の特撮祭りは異常だと思います。てか、オハラ姉さん、特撮のきめポーズはネタじゃないです。や、確実にウケるけどね!


*HYBRID PROJECT vol.3『FROG-新撰組寄留記-』
 役者も設定も面白いのに人が多すぎてストーリーがまとまりきらずパンクした感じ。

ぶっちゃけ109のベンチ席にぎゅうぎゅうづめになって2時間半はきつすぎる。

もっと人数絞って個人のエピソードを掘り下げてくれたらよかったのになあ…。

個人的に突っ込みたいのは伊東甲子太郎(汐崎アイルさん)が、いつでも杯をくいくいやってるのがめっちゃ気になりました。何をそんなに飲んでいたんでしょ?



*劇団ヘラクレス第2回公演『霧ケ島ノ春』
 ヘラクレスはやっぱり殺陣がメインでしょ!ワーサルシアターは幅はあるけど奥行きがない(たまたまこのときのセッティングがそうだっただけかも)なので、最前列はひやっとしたろうな、というくらいの迫力でした。

これもアイルさん出演(主役の四郎役)でしたが、今年はかなり追っかけてるなあと思います。

多分、彼の芝居にかける情熱にひきつけられてるのでしょう。

そして神田明子さんが好き。今回も戦国SHINOBIで演じた役と傾向が似ているので、次回はぜひまったく違う役を演じてらっしゃるのを観たい!

あと、たにざわすみえさんが客演してらして、すごく嬉しかった。
そういえば、アフタートークのやりたいものというテーマで潮見さんが「弁慶とか・・・」と言ったら客席から「ああ」という納得の声があがってましたが、どうなりますやら。


*30-DEULEX『スペース・ウォーズ』東京アンコール公演

 桜塚やっくんVerで関智一さんと長沢美樹さんがゲストの回を見ました。

正直言うと、サンモールで観たときの方が面白かったです。

映像を使う演出が追加されたり、ゲストコーナーができたりしたのはいいんだけど、肝心の本筋がちょっとパワーダウンな感じ。というか、リピートには向かないのかも。

次はMIXじゃない公演が観たいです。



以降の分は次の記事にて。