「明日はもっと面白い」

とある舞台の日替わりネタでの一言でした。

出演者に取っては数公演のうちの一回なのでしょうが、その回しか観に行かない、行けない観客には「明日」の公演は存在しません。
確かに明日はもっと良くなっているかもしれません。というより良くなっていて欲しいです。
だからと言って「今日はいまいちだった」とも取れる台詞を言ってほしくはないです。
観客はお金も時間も使ってその公演を観に行きます。
チケットを取ってからずっと楽しみにしていたのに、当日その本番でそう言われちゃったらなんだか凄く虚しくなります。
リピーターは確かに少なくないですが、その一回しか観ない人だっているんです。

本当になんだかなぁ(涙)

「ストラルドブラグ」を観てきました。

凄く面白かったので友達を連れて日曜日にリピートしてきます。衝動的リピートは久々だわ。


ぶっちゃけ難点はたくさんあります。

タイトルが覚えにくいとかね。(笑)

でもそれを補って余りある熱量が魅力的。

ちょっと昔のあまり規模の大きくない劇団とかがそうだったのですが、舞台からたたきつけられる気迫、声が大きいとかそういうことではなく、これを観ろ!みたいなエネルギーを感じました。


他の舞台で観たことのある役者さんがちらほら出演されているのですが、役者さんってスイッチはいると本当に別人になる方がいらっしゃいますよね・・・。

特に今回ミカシュンさんが凄い。

思わず後ずさりたくなるような迫力で、これだけでも一見の価値ありです。

セレスas赤井さんのタフでキュートかつお母さんな部分とかミネルヴァas小林さんのアクションと切ない雰囲気とかセメレーas澪乃さんの後半のシーン(ネタバレなので詳細略。でもちゃんとそこにいたる複線はってあったりするんだよね)とか、魅力的な女性陣がきっちり活躍してるのも私としては高評価ポイント。

やっぱり女の子がきちんと活躍する話は好きだなあ。


あ、衣装と小道具(武器関係)が作りこんであるのと、殺陣の動きの面白さも見所だと思います。

刃物系の武器で特殊な形状のものだと本当にぶつけ合わせることをしないため、けっこうふかふかして見えることが多いのですが、そんなこともなく本当にゲームっぽい動きで面白いです。

アクション振り付けがNAO-Gさん(bpmにかかわっている方で、5月のBASARA祭のオープニングアクトに出演されたりもしています)なので、彼の振り付けをみたことがあるとああそれっぽいなと思うんじゃないかと思います。


ちょっと横道にそれますが、殺陣ってそれを振付けた人によってかなり違いますよね?

キメポイントがあってぴしっとしているとかさらさらと流れるような感じとか回転動作が多いとか・・・・・・。

殺陣好きとしては殺陣師(アクション振り付け)さんにも注目しています。


まだ土日で4公演あるので、もし興味があればぜひ劇場へ。



ちなみにワタクシは本日横浜猫からのバタエフェでございます。

ほんと、観劇のために仕事してますわ(苦笑)






今思い付くのはザムザ阿佐ヶ谷くらいしかないですが、あの独特な雰囲気が結構好きです。

もう無いようですが、新宿のパンプルムスもそうでした。
凄く小さな劇場(小学校の教室くらい)で、舞台も段差5センチくらい、客席はフラットで座布団という感じだったと記憶しています。

靴を脱いで上がり込むスタイルからくると思われる、人の家におよばれしたような感じや奇妙な客席の一体感(?)は大きな劇場にはあり得ない面白さだと思います。



何でこんな記事を書いたかというと、とある方が「靴を脱いであがる劇場に初めて行った」というツィートをしていたからです。
お芝居に関わる仕事をしている方なので意外でしたが、ちゃんと事務所があってプロダクション所属の役者さんを集めてやっている舞台がメインならそんなものなのかもしれませんね。

自分の観劇歴を振り返ってちょっと苦笑いしちゃいました……。