話が少し前後するが、マキシシングルの話が持ち上がり、制作に取り掛かった。収録曲は、「ゼロ」「ヒステリーバスター」そして、後に問題となる「銀河鉄道999」のカバーである。レコーディングの前に、リアレンジと効果音の編集作業に取り掛かった。効果音の制作はスズキ君とオレが担当した。
スズキ君が集めてきた素材をオレの自宅で編集した。当時は宅録と言っても、アナログがメインで、今とは比べ物にならないような貧弱な機材だった。デジタル録音機器関係も、あまりにも高価で手が出ず、4トラックカセットMTRで倍速録音が精一杯だった。1GBのHDが4万円弱もした時代なので、サンプラーなどは高嶺の花だったし、自宅の機材をオールデジタル化した場合、クラウンが一台買えてしまう様な見積もりが来たことをおぼえている。
そんな機材の貧弱さは、工夫で乗り越えるしかない。シンセの音源からイメージに合った音を探し録音をはじめた。編集作業はスムーズに進み、妥協することも無く完成し、数日後に始まるレコーディングの準備が終わった。 続く