私のガイド達は、総数は30人位いる。
セミナーを受けに行った時は、まずF27に大集合する。
4段階に分かれる。まずは上から
ガイド F
役割はボス。風貌はビンラディンを老成させたようなアラブの人。
威厳がある。人を圧倒するような威厳ではなく、砂漠に吹く冷涼な風のような空気感。
衣装はアラビアのロレンス風。白いエジプト綿がうっとりするような手触り。布端に金の縫い取りがある。
身長は190cmはある。通常のヘミシンクでは出てこない。ただ、ここぞって時は、この方が仕切る。
簡単に泣きついたり甘えたりはできないタイプ。
最初に会った時は、『なんじゃ、このオッサン偉そうに』と思った。
今まで面倒を見てくれていたおじいちゃんたちが、遠慮してる。
思ってしまうことは、みな筒抜けなので、体裁を繕っても仕方ないと諦めている。
『お前の美点は正直なところだ。どんな汚濁も正直に外に出しなさい。そこに我々の力を添えよう。』
知らない人を知らないのに、畏れ敬っても仕方ない。
『なれないことはしないように。無駄足だ。』
セミナーを最初に受けた時はFが付きっきりだった。赤ん坊に乳をやるように、丁寧だった。
しかしセッションの途中で、雷が目の前に落ちたかと思うくらいに、怒られた。
ほんとに叱る事が出来る人に叱られると、全く怖くない。
物事の方向を示してくれているに過ぎないのだ。冷静に叱っているから、こっちも冷静。
ただ人間の根っこを掴んで、揺さぶられている。私も全く冷静にキレた。
『こっちだって命がけなんだよ!簡単に分かってたまるか!簡単に分かったらこんなことしねえよ!』
ガイドのボスと互角で戦っていた。Fは困惑した表情で消えた。
これでおさらばなら、仕方ねえや~。さっぱりする。強がりでなく淡々と思った。
次のセッションは何にも考えずに、波に戯れて遊んでいた。
ここにマンタとかいればいいのにねえ~と思いつつ、潜ったりしていた。
すると下から巨大なシャチが浮上してきた。
んげっあぶねえ~と思った瞬間、岸に持ち上げられた。
『あら、助けてくれたの?ま、ありがとう。』
ガイドに見捨てられたんだから、シャチと遊んだ。口の中に手を入れて撫でた。
F21に移動するのも全部乗っけてくれた。
名前を聞いても答えない。大体一言も喋らない。動物だから無理かあ?シャチは動物か?
バカな自問自答の結果、『シャチ太郎』に命名決定。
セッション後半はシャチ太郎との濃厚コラボレーション。
トレーナーの方に『そのシャチはガイドじゃないですか?』『・・・?あっっ!』
そうだ!ガイドのFだ!
しかしそこまで身をやつしてまで・・・
感謝よりも何故か笑える。そこまでするか・・・
あれからシャチをリクエストしても、一向に出てきてはくださらない。
やはり苦肉の策だったか、スペシャルだったのか
シャチが好きだ。あの獰猛さ、狡猾ともいえる知性。
鯨より、イルカより好き。狩をするシャチが好き。
つづく