※※※本編の内容・ネタバレを含んでいます。ご注意ください。※※※
※※※絶対に内容を知らずにプレイした方がいいので、未プレイの方は閲覧非推奨です。m(_ _)m※※※








みなさまこんばんは✭
満です:-)


モズ(CV/福山潤)
主任検視官として後輩と真正面からぶつかり合い、苦しむ生者を救い出そうとし、死を見届け胸に留め、またテウタと共に幸せに生きていく。
前作よりも声が柔らかく、ミルクみたいに優しくなってるのが印象的でした。
感情の発露が増えて、モズがもっとモズらしくなっていってる感じがした。

モズは本当に優しくて、その善意は本物。
両親の死、妹の死、そしてたくさんの遺体たちと向き合う中で、死を選びそうになっている人を助けたい、その人が変われるきっかけになりたいと思う気持ちも筋が通ってると思う。
ヤーラさんとの事は、本当に難しいところだと思います。

これが、モズがおじいちゃんで、ヤーラが10代の女の子とかなら話は違ってきたかもしれないけど、年頃の男女(片方は救いたがっていて、片方は支えを求めている)となると、なかなか難しいのかなと思いました。

モズが悪いとか不手際とか、そういうことが言いたいんじゃなくて、
どうしたら"生者を助けたい"というモズの願いが叶ったのか、ヤーラさんを救えたのかって考えてしまったんです。
結論としては、モズがセラピストになることじゃないかと思いました。
私の知り合いにプロのセラピストがいるのですが、例えば、セラピストはクライエントと、"セラピストとクライエント"という関係をきっちり守ります。
セラピーの時間が1時間なら1時間を厳守します。
"先生は犬を飼っていますか?"というちょっとした質問でもプライベートに関わるものは答えません。
クライエントの心に徹底的に寄り添い、クライエントが自分の力で回復するお手伝いはするけど、公私ははっきり分けるんです。
一方、作中で描かれたモズとヤーラさんの関係は、モズにとっては明確に友人で告白も断っていましたが、恐らくヤーラさんにとっては曖昧なものだったと思います。
だから、モズとヤーラさんの関係が、セラピストとクライエント(恋愛関係になることはない前提、互いに線引した上でのサポート)だったら、上手くいっていたのかもしれない…と思ったり思わなかったり。(どっちよ)

なんというか、モズはテウタと出会って人間らしさが出てきたと思うんだけど、彼は無垢な天使みたいだと時々すごく感じます。
ヤーラさんがモズとテウタにしたことは病気とか病気じゃないとか関係なく複雑な気持ちにはなるんですけど、優しすぎるくらい優しいテウタだからこそ、モズとほぼほぼ同じ目線でヤーラさんに温かく接することができたんだと思う。
だから何が言いたいかっていうと、テウタもとっても頑張ったと思う!
命の危機にまで及んだというのに、強くて優しくて勇敢で、本当にテウタは偉いね。

そして、これまでモズの親代わりになっていた先生と、生と死を見つめるエピソードも印象深かった。
尊厳死に関わるからこちらもまた難しい問題だし、ひとりひとりの想いがあるし…、ってバスタフェはとことん考えさせてくれますね。
先生のモズとユズへの語りかけはもう普通に涙が出てきました。
まだまだ目を覚ました元気な姿でいて欲しい、置いて行かないで欲しい気持ちは凄い伝わってきた。
先生のモズへの想いもあったかい。
正直、あまりにも悲しいし、あまりにも優しいエピソードだと思った。

最後のモズの言葉も心に染み入る。
モズの隣にテウタがいて、テウタの隣にモズがいる。
とびきり優しいふたりの温かな幸せがずっとずーっと続いていって欲しいな。




プレイ時間、約5時間50分。