※※※本編の内容・ネタバレを含んでいます。ご注意ください。※※



みなさまこんばんは星空
満です(^^♪

今回は前から気になっていたリュシオルの姫の第一巻の感想です花束
続きがものすごく聴きたい…コッペパン




























































ソロナ・レッドフォール(CV/緑川光)
城の管理を一任する従者で二面性アリ。


ヒロインちゃんがふと目が覚めると、知らない場所にいた。
初めに声をかけてきたのも見知らぬ男性だった。
スマホを持っているから、どうやらヒロインちゃんは現代からやって来た子。
異世界にやって来ちゃったパターンかぁ。
グリム街の王子様以来のシチュエーションだけどこういうのいいよね。
この先、最終巻で彼女がこの世界にトリップした理由が分かったりするんだろうか。

ヒロインちゃんに話しかけてきた男性・ソロナが姫と呼んできて、ヒロインちゃんが城の唯一の後継者であることや彼が幼い頃から仕えている従者であることが分かってくる。
もっとも、ソロナはヒロインちゃんがまだ状況を読み込めないでいるのを記憶喪失ごっこだと思っているよう。
いやそこもっと突っ込んだほうが…と思ったけど、どうやら以前のヒロインちゃんというか姫は、今の彼女とは結構違ったみたい。
ソロナに手の甲にキスされても照れなかったりのは姫だから当然かもしれないけど、庭に珍しい青い薔薇を植えて欲しいと言ったり、記憶喪失だと言ってもいつもの姫の新しい遊びだとソロナがすぐに納得していたことから、自自由奔放なお姫様だったことが伝わってきた。
そしてソロナが姫様大好きガチ勢であることも。
ひたすらヒロインちゃんを溺愛し、ちょっと怪我しただけでも壊れ物のように大事に扱ってくれるのだけど、彼女が薔薇の棘で怪我をしたとなると夜中に薔薇園を放火。
慌ててやってきた他の者は刺殺。
って、えぇ!?
ソロナさん昼間とキャラがまったく違いますよね…!?

翌日、昨夜の騒ぎを怪訝に思うヒロインちゃんに平然とした態度で接するソロナ。
彼女の前ではとりあえず表の姿しか見せないつもりなのかしらとこのときは思ってました。
やがてレッドフォール家が従者だけではなく楽士でもあった話に移る。
ソロナが10歳の頃、ヴァイオリニストとして王族の前で初お披露目したときに姫に気に入られたことを話してくれた。
姫がどことなく小悪魔っぽい気がするなとこの時点では感じてました。

そしてヒロインちゃんのいない場所でまた暗躍するソロナ。笑
あー、これは…、皆殺しフラグでしかない。
第一巻ということでソロナは王道キャラなのかなぁと思ってたんだけど、表と裏のギャップがグレイジーな男だと思った。(Good!)

ただね、本当にクレイジーなのはソロナというよりは姫だった、という最凶のオチが待っていたんです。
小悪魔っぽいとか自由奔放とかいうレベルではなかった。

5年前、ソロナが素晴らしいヴァイオリン演奏を演奏会で披露した時、人々からは称賛されたが姫は今まで一番最悪な出来だとソロナを罵倒した。
ソロナは姫のために演奏したけれど、演奏会の参加者には女性たちもいたので、おそらく姫が嫉妬したことが示唆される。
血族結婚を繰り返した末に生まれた姫だから狂気的になってしまったようだけど、嫉妬したからといってソロナの腕を斬りつけてヴァイオリンを弾けなくし、5年間拷問するのは正直、かなり恐ろしいと思う。
姫は、"自分一人に尽くさなかった"とソロナを責めたらしい。
ヤンデレサイコはソロナではなく姫の方だった。
しかもソロナの一族が彼以外全員いなくなっているのも、夜中に見せるソロナの二面性によって彼の仕業だったのではとミスリードになっていたけれど、それも姫の所業だったという…。
ソロナは逃れられない身の上に絶望し、姫のことを憎みながらも、"愛しているから傷つけている"という姫の言葉を受け入れるしかなく、歪んだ愛憎を持つようになったらしいけど、なんだかものすごく気の毒になってきた。
何もわからないまま、姫の体に入ったヒロインちゃんも可哀想。
ソロナは姫が自分にくれた愛(拷問)を返すと言い出して、ヒロインちゃんのスマホが誰かの電話を受信してバイブレーションが鳴り響く中、物語が終わってしまいました。
…へたなホラーより怖かったです…。

ヒロインちゃんが突然、乗り移ったか何かで姫になってしまったのは何故なのか、そもそもヒロインちゃんは姫とどんな関係があるのか、まだまだ謎があるので今後の物語の展開が非常に気になります。