今日は、“小春日和”どころか“夏日”の暑さのブランシュ地方・・・
昨日“沼の上農園”で買って来た苗の植え付けをしました。
右半分の植物を主に使って毎年恒例の“クリスマスリース型ハンギングバスケット”を作り、
左半分の植物は、まだきれいに咲いている“ペンタス”を抜いて、
その跡地に植え付けました。
鉢の中で根がパンパンになっていた“ジギタリス”も、
株分けして植え替えました。
その後、ウッドデッキに置いた鉢をベランダなどに移動しました。
明日、ウッドデッキの塗り替えをするための準備です。
ふぅ…、今日は忙しかったでしゅね!
あら?ブランシュは何もしてないでしょ?
あ、そういえば、ベランダとウッドデッキを行ったり来たりする私の後を追いかけて、
ずっとバタバタしていました!
床をブラシでこすって洗います。
テーブルと飾り棚の移動はできませんでしたが、
ここまでやっておけば明日1日で塗り替え作業は終えられるでしょう。
この後夜は職場の飲み会に出かけ、10時近くに帰宅しました。
本当に疲れました~!
明日は息子に手伝いを頼みましたが、忙しくて無理だと断られました。
夫と二人で、何とか頑張ります!
さて、ポルトガル旅行記を続けてまいりましょう。
次に訪れたコインブラは、ポルトガルの中部にあります。
43年のポルトガル建国時にこの土地に首都が置かれ、
ブルゴーニュ王朝の中心地として栄えました。
リスボンへの遷都後は、コインブラ大学を中心に学生の街として知られるようになりました。
政治のリスボン、商業のポルトに次ぐポルトガル第3の都市です。
ポルトガルで最古、ヨーロッパでも有数の名門コインブラ大学は、
多くの政治家や文化人を世に送り出し、
ポルトガルの歴史の中で大きな役割を果たしてきました。
(2013年世界文化遺産に登録)
学部ごとに分かれた校舎の間にある広場でバスを降りると・・・
こんな感じの黒いマントを来た若い娘さんがペンなどのお土産物を持って近づいてきました。
(写真はお借りしています)
卒業式などのセレモニーにはこんな服装の学生さんがたくさん見られるようですが、
この季節、このマントを着ているのは、
お土産物を売ってお小遣い稼ぎをしている新入生くらいのようです。
この黒いマントを羽織ってしまえば、服装に現れる貧富の差を隠すことができます。
身分の差なく勉学に励むことができるようにとの配慮で、
ディニス王によって創立された当時から続く伝統です。
思いを寄せた男子学生のマントの裾を女子学生が歯で噛み切るという習慣も、
創立当時から続く習わしとなっているそうで・・・
つまり、マントのボロボロ具合を見れば、男子学生のモテ度が分かるという仕組み!?
“鉄の門”をくぐって、旧大学に入っていきます。
門の上部に、マントの切れ端が括り付けられています。
白い布は???
・・・学生のおふざけのようですね!
広場にある時計塔は18世紀に建造されたもの。
この時計は、街のどこからでも見えます。
時間に関しては結構厳しかったようですよ!
正面に“ラテン回廊”が見えています。
左手の立派な扉の中には“ジョアニア図書館”があります。
建物の左側の地下部分から入っていきます。
地下には、学生牢などもありました。
学生同士などの喧嘩などで罰せられるとそこに入れられ、
そこから授業には出させてもらえたようです。
図書館の中・・・
ここまでは撮影OKでした!
ここは現役の図書館ではなく、展示スペース?
だって・・・
この古さ・・・
ちょっと手に取っただけで崩れてしまいそう!
先ほどの立派な扉の内側はこうなっています!
(撮影禁止のため画像お借りしています)
ブラジルで採れた金泥をふんだんに使った豪華な装飾を施したこの部屋は、
映画“美女と野獣”実写版で、
エマ・ワトソン演じるベルが野獣からプレゼントされた図書館のモデルとなったと言われています。
本を守るため、外からの光は入らない造りにしてあります。
内部の照明は薄暗く・・・
こんなところで本は読めませんよね!
・・・ご心配なく。
周囲には明るい窓のある小部屋がたくさん配置されており、
本の閲覧はそちらでするようになっています。
内部ではコウモリが飼われて(?)います!
(コウモリは、本を傷める虫を食べてくれるそう!)
係り員の方は、朝出勤したらまずコウモリの糞の掃除をするそうです。
テーブルの上には夜間布を敷いておきます。
ネズミ対策には、ニャンコも活躍しているようです。
私は見つけることができませんでしたが、
壁のところどころにニャンコ用の出入り穴が開けてあるそうですよ!
以前は定期的に虫干しも行われていたようですが、
最近では化学薬品の力も借りているようです。
旧校舎には大学の様々な儀式や試験に使われていた部屋があります。
天井に描かれた絵・・・
こちらは確か薬学部の部屋・・・
廊下の窓から見たコインブラの街並・・・
“帽子の間”では学位授与式などのセレモニーが行われていました。
もとは17世紀に作られた宮廷の広間で、壁には歴代の国王の肖像画が並びます。
こちらの部屋の壁面に並ぶのは聖職者(・・・だったかしら?)
“ラテン回廊”に出てきました。
ここではラテン語を話すことが義務付けられていたそうです。
実は、私たちがトランジットで立ち寄ったフランクフルト空港のTVに
強風で倒れた木の映像が映し出されていました。
場所は「ポルトガル」ということしか確認できませんでしたが、
この近辺での出来事だったようで、
その前日、コインブラ周辺は大嵐に見舞われたそうです。
回廊に面した窓の一つも、その時の被害でガラスが割れていました。
図書館内で働いていたおばさんの自宅は、
屋根が飛んでしまって大変なことになっていると・・・
「ポルトガルでこんなことは初めて!
あなたたち日本人は台風に慣れているでしょうが、
私たちにとっては本当に大変なことなのよ!」
地球温暖化による異常気象をまた実感させられてしまいました。
「台風に慣れている」と言われても・・・
日本人にとっても台風は大変な自然災害で、ここ数年はその被害も拡大する傾向にあり、
たくさんの人が住む家や命までも奪われているのですよ!
お気持ちはよくわかりますが・・・
この後、歩いて建物の間の坂道を下り、目抜き通りでの自由時間、
川沿いのレストランでのランチへと続きます。
その様子は次回に改めます。
オマケ・・・
冒頭の写真は、“フラウ・カール・ドルシュキ”。
蕾が出るのが遅くて心配しましたが、
このところの暖かさでしっかり咲いてくれました!
開花まであと一息の“ラ・マリエ”もきっと明日には咲いてくれるでしょう!