コンポを自分でインストールするときにマニュアルを必ず確認しますよね。
私も確認するのですが,初めてのR9100のマニュアルは英語でした。
そうですよね。世界のシマノなんだからダウンロードするマニュアルはみんな英語だよね。(最近は日本語版となったようです)
とううわけで,読み飛ばした感があったのが,ツリムポジションの調整でした。
ツリムポジションとは,フロントアウターでリアをシフトダウンしていくと生じるトリム操作(音鳴り解消機構:シフトダウンしていくとFDガードの内側にチェーンが擦れるのを防ぐ機構)です。
そこで久しぶりに漫画。今回は、フリーハンドに挑戦しました。
私がC60にR9100ジュラエースをインストールする際に,当然マニュアルは参照します。
ところが,当時のマニュアルはすべて英語。世界をまたにかけて営業するシマノらしいですね。
そこでマニュアル通りに読まなかったページです。
FDケーブルの張りはツリムポジションでやれと書いてあります。
今,スキャナーで読み込むと勝手に日本語に変換されていますね。実際の写真は次のとおりです。
要するにHとLのネジは、あくまでFDの可動域を極めるための脱線防止のためであって、ツリムポジションはケーブルの張りで調整するということなのです。
そして,その前にはこういうページがあります。
実は,私はWレバー時代の思い込みか,フロントをアウター状態で,リアをシフトダウンしていく際にFDのガイドの内側にチェーンが擦らないようにするためのツリムポジションは,可動域さえ決めて仕舞えば,勝手に事前設定的に作動すると思い込んでいた節があります。
C壱号(R8000)、C弐号(R9100)及びCASATI(R8000)がそれぞれ皆ツリムポジションでチェーンと擦れる段数が異なる不具合の原因がつかめました。
ようは、ツリムポジションにした時のインナーの張り具合なんですね。
それでは、ティアグラ以下の調整はどうなっているのでしょうか。
幸いにも、「通勤号」はSORAなので,調べてみることにしました。
なんと、H、Lネジの装備位置は違えども、やり方は上位モデルと同じ考え方であることが確認できました。
早速、全てのマシンを調整し直して、とりあえず翌日にC弐号機をテストランしてきました。
とてもスムーズでパシパシ変速できますし、ツリムポジションも決まっています。さすがジュラエースの紐だな,という感じでした。
ちなみに、DI2はリアをシフトダウンしていくと勝手にツリムポジションとなるので、こんな苦労はしなくてもいいみたいです。
テストランのコースです。
賢明なローディー諸兄からは「インスタレーションにおいてはちゃんとマニュアルを読めよ(たとえ英語だとしても)」とか、「こんなこと、いまごろわかったの?」というご指摘の声が聞こえてきそうです。とてもお粗末な話でした。
恥を忍んで書き残しておきます。
では。