FACE 8 | 太陽と月

太陽と月

XIAの名前を借りてお話書いてます
不定期更新です







あれから 穏やかな日が続いてる


キム・ジュンスは 普段は かなり穏やかな性格だけど 自分を否定されるような言動をされると


興奮というか動揺してしまう


それさえ わかっていれば 上げ膳据え膳のような生活


怪我をする前とは雲泥の差


そのせいか ここへ来てから 俺はよく寝てる


キム・ジュンスは 「怪我のせいじゃないか」と言うけど 本当にそうなんだろうか


怪我をしてから 1週間くらい過ぎたんだろうか


身体中にあった痣もほとんど消え 痛みもすっかり無くなった


そろそろ 自分の家に帰りたい


冷蔵庫の中のもの腐ってるかもしれない



「ジュンス...」


「ん?なあに?」


「傷も治ったから 帰ろうと思うんだ 世話になりっぱなしで なんのお礼もしてないけど」


「お礼とかは気にしないでよ 僕が ここにいてって言ったんだから で いつ帰るの?」


「今日帰ろうと思う」


「ふぅん そうか 寂しくなっちゃうな」


「また遊びに来るから ジュンスも俺んち遊びに来てよ」


「うん そうだね 僕達友達になったんだもんね」


「じゃぁ 行くわ」



ジュンスから 預かってもらってた鍵や財布を受け取り 玄関を出る



「ユチョン!」



振り返ると ジュンスが 何かを持ってやって来た



「ここに住所書いて 遊びに行くって言っても 知らなかったらいけないよ これ 僕の携番」



ジュンスに走り書きされたメモを渡され 俺も住所を書いて渡す


「またな」と手を振り別れた


マンションを出ると 久しぶりに見る太陽が 痛いくらいに眩しい


それでも目を細めて 空を仰ぎ見ると 気持ちがいい


なんか地に足がついてく感じがする


手の中のメモを見る


律儀そうな文字で書かれてるジュンスの携番


クシャっと丸めて 近くにあったダストボックスへ捨てた


あの日からのことをすべて リセットしたい


ジュンスには 住所知られちゃったけど なんとかなるだろ



―――お前の家知ってるよ 今度は そっちでやってやるよ―――



そうだよ 犯人の奴に言われたことは 忘れてない


速攻で 引っ越せばいいんだ


足取りも軽くなり 走るようにして 自分のアパートへ向かう


鍵を開け 玄関を開ける


なんか違和感...


しばらく帰ってなかったからな


靴を脱ぎ 部屋のドアを開けて...



「なにこれ?」



その場に 座り込んでしまった