
台湾のシンフォニック・ブラックメタルバンド、Chthonicの6thは、
第二次大戦時に統治していた日本によって、日本軍として
戦うために組織させられた台湾原住民族の部隊"高砂義勇隊"がテーマ。
Chthonicはこれまでにも二胡などを使って中華的民族音楽の要素を
取り入れ、アジア圏のバンドならではの機軸を打ち出しては
いたものの、彼らにとってのブラックメタルバンドとしての
ルーツであろうCradle of Filthの影響を感じさせてしまう部分の方が
正直かなり目立ってた。
でも今回でそれを完全に払拭したといっていいんじゃないかと思う( ゚∀゚)ノ
作品を通してダイナミックな緊張感が漲り、ジャンルでいう
ところのブラックメタルにはもはや収まりきらない、アグレッシブで
スリリングかつ、エイジアン・メランコリックな悲哀をも兼ね備えた
聴き応えのあるスケールの大きな一枚になっている。
勇壮なサビが印象的な#3"皇軍"は、ライブでの合唱が目に浮かぶし、
#5"南十字星"は、中間部で台湾人女性歌手がゲスト参加し、
現地語の流麗で物悲しさを感じるメロディを聴かせてくれる。
#6"玉砕"は大胆に玉音放送が取り入れられた印象深い重厚な1曲。
それと特筆すべきポイントは、全編に渡り取り入れられている
中華的民族音楽のアプローチに全然嫌味を感じさせないところ。
もはやアクセントとかフックというレベルではなく、
CHTHONICの音楽性の強力な個性として機能していると言ってよい。
フレディ(Vo)もギャーギャー絶叫だけじゃなく、低めのキーも
積極的に取り入れ、表現に幅がでた印象を受けるね(´∀`)
彼の歌唱の成長も"脱COF"を強く印象付けるひとつの要因かもしれない。

