こんにちは。
くろわたです。
今回は、ゲームに関係のないお話。
APEXにも、BFにも、最近巷で話題沸騰中の新作CODにもなんら関係ないお話です。
ただ、一応そこそこの方が見てくださってるブログの書き手(ブロガーって言えるほどじゃない)として、なんとなく書き残しておきたいなってことがあったのでそういうことをツラツラ(ry
ぶっちゃけ、私は所謂スポーツにあまり興味はありませんし、日々努力し技術を研鑽させ少しでも上へ上へと這い上がろうとする各競技のエリート達が、どんな思いで日々を過ごしているのかもわかりません。
ただの一個人の、いろんな意味でど素人の勝手な感想、意見に過ぎません。
そのことを承知の上で読んでいただけると幸いです。
以下、本題。
まず、これを書こうと思ったキッカケ。
気が向いた時になんとなぁくブログを書くくらいの、しかも主に野良っこでFPSゲームをワチャワチャ遊んでる暇人パンピー底辺ブログマンが、自分の趣味となんの関係もない話題を取り上げようと思ったキッカケ。
私はあんまりテレビを見ないタイプなんですが、偶然つけっぱなしてた画面の中で、テニスがどうの優勝を逃してどうのってお話をしてたんですよ。
「つまんねーな」と電源を切ろうとしたら、なんか見覚えのあるオッサンがドヤ顔で登場。景気良く「勝ちぐせ」だの「優勝ぐせ」だのと筆字で格好良く書かれた何かを掲げて自慢げにトークを開始。
お!この人、なんか暑苦しい感じのあの人じゃね!?
そう、テレビに出てた"おっさん"とは、熱血先生松岡修造その人なのでした。
別にファンとかじゃないんですが、こういう強烈なキャラを持ってるタイプの人って割と好きだったので、その熱弁に引き込まれて暫く映像に見入ってしまいました。
う〜ん、熱いw!
丁度夏の暑さが薄れつつある今日この頃、それでも松岡修造さんは綺麗なスーツで身を包み、見てくれは一端のエリートサラリーマンの如きオーラを放っているのですが、やっぱりその言動は熱血先生そのものだったわけですね。
で、しばらくで映像が切り替わる。
話題は全米のナントカテニス大会の結果だから途中経過のお話に移り、大阪なおみ選手がパツキンのおねーちゃんに負けちゃったって内容に。
さっきも言ったように、私はスポーツやらなんやらに全然ついていけないタイプの人間なので、ただただ大阪なおみ選手とパツキンのおねーちゃんがボールをやり取りしてる様を粛々と見守ります。
その様子を見ていると、どうやらパツキンのおねーちゃんの方が優勢で勢いよくボールを跳ね返し、大阪なおみ選手はそれに翻弄されつつどうにか打ち返してるって構図の場面が多かったみたい。
よくわからんけど、どっちが優勢なのかとか、どういう要素が勝利や敗北につながったのかってのはなんとなく察することができました。
「フォー!」だか「ポー!」だかよーわからん威勢のいい掛け声と共に強烈にボールを跳ね返すパツキンのおねーちゃん。それに必死で食いつき対応しようとする大阪なおみ選手のやりとりは、インキャの私にとって"青春"っぽい青臭さと共に、自分のプライドと威信を賭けた厳しい"勝負"って感じが同時に伝わってきます。
それだけに、押され気味の大阪直美選手から伝わってくる憔悴、必死さ、負けじと抗うその姿勢からは、見ている側も思わず応援したくなるような(とはいえ今回は負けたって事実が先行した中で見ているのですが)、見ている側をそんな熱い気持ちにさせるような不思議な感覚を覚えます。
しかし、現実は厳しい。勝負とは熱いだけに、必ずどちらかに敗北を課する残酷なもの。
必死の抵抗虚しく、相手選手へどんどん点が入っていく様子が映し出される。
悔しいのだろう。負けたくないのだろう。だからこそ、相手の放つボールを見逃すまいと追いかけ、ギリギリ弱い撃ち返ししかできないようなところにでも駆けていっても絶対にボールを撃ち返そうとするのだろう。
スポーツって、熱い。
見ているだけの私は、そんな風に思う。
またまた威勢のいい掛け声とともに、相手選手のボールが放たれる。必死で追いかける。しかしボールは残酷にもラケットをすり抜け、後ろの方まで飛んで行ってしまう。
そして、次の瞬間。
大阪直美選手は、ラケットを力いっぱい地面に叩きつける。
……え?
…………え?
私、一気に冷める。
悔しいから。感情が強く動いているから。やるせない、どうしようもない気持ちを、それを何かにぶつけないと気が済まなかったからか。
若く燃える激情が、どうしてもそういう形で吐き出されてしまうから。
そうか。そんなにも悔しいのか。見ているこっちにまでその気持ちが伝わって……
こない。
え?何しているの?
私は、そんな風に思いました。
スポーツ業界について詳しくないけれど、それでも、どうしても悲しい気持ちになってしまいました。
彼女が使っていたラケット、一体どこのメーカーさんのものなのかは存じません。一流メーカーの最高傑作を愛用しているのか、それとも成長中のメーカーさんが宣伝を兼ねて彼女に使用させているのか、私は知りません。
でも、メーカーさんってのは文字通りにその製品を製造する存在、作る存在で。
その製品を作っているのは、間違いなく人間。機械的に作っているのか手作りなのか、そういうことは何の関係もない。
製品ってのは必ず人が設計しています。どういう風に作ればユーザーは喜んでくれるのだろう、どういう工夫をすればより良いものになるんだろう。
そういうことを考えながら、モノづくりってのは行われているはず。
実際に作る人だって、この製品を使う人に満足してもらいたい、ユーザーに快適な使用感を覚えてほしい、この製品を好いてほしいと、そういうことを考えながら作っているはず。
プロ選手に提供するようなところなら、特に。
私にはどうしても、そういう”道具”を作る側の顔が浮かんでしまって。そしてその道具を乱暴に扱う様を見ていると、私まで気持ちが沈んでしまうんですよね。
最初にも言った通り、私は一流スポーツ選手の何たるかを全く知りません。テニスラケットの作り手がどうのって話も私の勝手な想像ですし、実際のところ製造側がどんな気持ちで製品を作っているのかもわかりません。
でも、実際に自分たちの手で作ったものがユーザーに評価される、ユーザーがその製品に満足して使っているさまを見るってのは、たとえどんな人間であっても嬉しいものなんじゃないかなぁと思うんですよ。
そして、逆もしかり。
自分たちが作ったものを乱暴に扱われたり、それに八つ当たりを加えるような様を見て残念な気持ちにならない人って、たぶんいないんじゃないでしょうかね。
若さ。悔しさ。
何がそういう行動を取らせてしまったのかは存じません。しかしながら、少なくともこの映像を見ている限り”そりゃ仕方ないよな”って事情は私には伺えません。
そのラケットがよほど質の悪い代物だったとか、ここぞってタイミングでどこかのパーツが欠落してしまったとか、そういうわけでもなさそうでした。
「こんな不良品押し付けられたから……!」って感じでもなさそう。若い衝動をその身に受けたラケットは、相変わらずそのままの形で悲しげにバウンドしているのです。
プロって、そういう姿勢でいいんでしょうか。
私は、その一連の所作を見て「この選手、応援したくないなぁ」と、そう思ってしまいました。
これって、別に今回の件に限らないんですけどね。
道具をラフに扱う人、色んな場面で、色んな所で見ます。
野球でも、調子よくヒットやホームランを打てた際にバットを威勢よく放り投げる人(単純に手放すとか、人が踏まない位置に放るとかそういうレベルじゃない投げ方)、三振とかそういう負けた場面で思い切りバットを地面に叩きつける人。わざわざその辺に唾棄する人。
それ、誰かが丹精込めて作ったバットじゃないんですか?それ、どこの誰がプロ選手のために汗水流して整備したグラウンドなのか、彼らは顧みたことがあるんでしょうか。
私が最近ハマっている釣りに関しても、プロのアングラーがバス釣りボートの上で釣竿を足蹴にしたり、無茶で乱暴なフッキングをしたりする様を時々見ますが、それって作り手がどんな思いで設計し組み立てたものなのか。考えたことはないんでしょうか。
別にね、個人の自由と言えば個人の自由。それはわかるんですよ。
「自分のものだから」
「自分が金掛けて買ったものだから」
だから使い方、処分の仕方は当然所有者の自由だろうというお話。えぇ、えぇ、よくわかりますよ。
それをとやかく言われたくない。えぇ、分かりますよ。
それが普通の”個人”なら。
あなた、誰なんですか?
プロでしょ?
その業界において手本となるべき存在が、そんな理由で大切な道具をぞんざいに扱っていいんですか?
スポンサーに失礼だとか思わないんでしょうか。
これからそのスポーツを始めている人、または今まさに上達しようと頑張っている人たちに対して、そういう行動を手本にさせていいんでしょうか。
別にね、仕方なく乱暴に扱っちゃうことについてはとやかく言いませんよ。ボールを返す際やむなく、もしくは意図しない形でラケットで地面をたたいてしまったりだとか(実際にそういう場面もありましたね)そういうのは「そこまで頑張ってるんだ」ってのが伝わりますし、スライディングすればユニフォームが傷つくに決まっています。一瞬のボイルが発生したポイントに急いでキャストするときも、多少竿に負荷がかかるような形で勢いよくルアーをぶん投げてしまう場合だってあるでしょう。
でもさ。
「テニスラケットはね、イライラしたら思いっきり壊す勢いで地面に叩きつけていいんだよ」
「グラウンドなんざ、プレイヤーのために整備されてるもんだから唾吐いても汚してもOK!」
「釣竿なんざ定期的に買い替える消耗品だからぞんざいに扱ってOK!ついでに釣り具業界も潤うしなw」
そんな話があってたまりますかw?
そんな人が語るスポーツマンシップに、一体どこの誰が感銘を受けるんですか?
プロはプロとして、魅せる立場として、自分が”お手本”になってるんだって意識を持つべきじゃないかなって思います。
何より丹精込めて作った道具をぞんざいに扱われるってのが、その作り手の気持ちまで考えちゃう私にとっては見てられないんですけれどもね。
別に100%品行方正。礼儀正しく。全てを模範的にしろ、”らしくない”所作を全部消せとは思いません。
ただ、無意味に道具を傷つけたり、誰かの思いを踏みにじるような行為を平然と行うのは本当にやめたほうが良いし、そういったマナーとか振る舞いについて、”プロ”なら特にちゃんと考えた方が良いんじゃないかなって、そう思います。
以上、なんとなくテレビを見てたら色々考えることがあったんで、ここにまとめて吐き出させていただきました。
別に大阪なおみ選手とかその他個人を貶したり、誹謗中傷を行ってバカにしたいわけでもありません。いろんなジャンルの、いろんな人たちに意識してほしいし、一度よくよく考えてほしいってお話です。
そういえば、FPS界隈でもたまに聞きますね。コントローラーぶん投げて壊したりだとか、モニター叩きつけて粉砕させたりだとか。
……さすがに、私の記事を見る中にそんな方はいらっしゃらないかとは思いますが笑
モニターやパッドだって立派な製造物。いろんな人たちが丹精込めて作っているのです。
道具は大事に扱いましょう。
以上、長くなりましたが、これにて。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。