大学訪問に行っていたおもち。

中学に第三希望までの希望を書いた紙を出し、抽選で見学できる大学が決まります。

もちは運よく第一志望の大学を訪問できました。

 

母が中学生の時は、学校から連れて行ってもらえる機会はなかったですね。地域によるのかもしれませんが、いいなあ。

准教授の方が案内してくれたそうです。

 

もち「展示すごかった……色んな石たくさんあった」

母「えっ、いいなー。母も見たかったな」

もち「あと家から交通機関乗り換えなしで一本でいける」

母「そうなん!? 便利」

もち「めっちゃヨーヨーしてる人とかいた。……やっぱし行きたくなった……」ヨーヨー……?

母「そうか、今からコツコツ積み上げればなんとか……英語頑張らなあかんなー。通信教育とかやってみる?」

もち「やる」

 

もうちょっと勉強頑張ろうか、特に一番苦手の英語を、という事で相談の上、Z会の英語の通信教育をとることに決めました。


すごい、やる気が出ている! 今までめちゃくちゃダレていたのに

以前からあこがれていた大学ではあるのですが、実際に現地で見た事で、より引力が増したみたいですね。

受験はまだまだ先ですが、今連れて行ってもらえたのはラッキーだったなぁ、と思った母でした。

image

夕飯後にいつも通り「お風呂入りー」と言った母。

もちはくるりと振り向きました。

 

もち「僕の心は常にお風呂の中にある……たとえ体がベイブレードを回していたとしても!」

 

と言って、ベイブレードで遊びに行きました。

 

心だけお風呂に入ってても意味ないねん!!

と心から思った母でした。

もち「おかえり~」

 

と、帰ってきたおもち。

 

母「ただいま~」←慣れている

もち「あ~、家の中すずしい! 浄化された……」

 

とソファに倒れこんでいました。

 

もち「今日なー、友達と一緒にうちわで扇風機の羽根を動かす遊びした」

うちわで? 扇風機を?

 

もち「数人でぱたぱたーってうちわで止まった扇風機を仰いでな、風を送って、扇風機の羽根を人力で動かすねん!! けっこう動いた! 10せんちくらい!」

 

なぜこの暑い日に、よけい暑くなりそうな遊びを……。

 

謎すぎましたが、遊びに意味を問うのも野暮かなと思って黙っていた母でした。

元気だなぁ……

先日晴れていたので、ベランダで洗濯物を干していた母。

背後に何か気配を感じ、振り返ったところ……。

 

おもちがやもりのように窓にびたりと張り付き、真顔で母を見つめていました。

 

母「びっ……くりしたあ……!」

もち「ふふふふふ」

 

洗濯物干し中、特に物音はしませんでしたが、妙な違和感があったのは確か。

『気配』ってあるんだなー、と思った母でした。

キッチンでばたばたしていた母。

集中していたので、気づきませんでした。

気づいた時にはもう、母の肩にもちのあごがのってました!
 

母「わーっっっ!!!?」

もち「気づかへんかった~!? 笑」

いつのまにかおもちが母にそーっとしのびよっていました。

足音も気配もありませんでした。

忍者のようだ……。