こんばんは！アヒルです♪
今日は日曜日♪私も就活お休みです！
お昼まで寝ちゃってました・・・（汗）
少しずつですが、面接にも慣れてきました(*^o^*)
この調子で早いこと決めてしまいたいです♪
明日も面接入っているんで、頑張ります♪
今回、第７５回目は 『blue』（２００１年） を紹介します。
監督：安藤尋 出演：市川実日子、小西真奈美、今宿麻美
物語：それはある試験の日だった。桐島カヤ子（市川実日子）は、試験に集中できずに窓の外を見ていた。すると救急車が学校に入ってくる。音を消して入ってきたので彼女以外は全く気が付かなかった。しばらく見ていると女子生徒が担架に乗せられて救急車の中に担ぎ込まれる。それから桐島は、その女子生徒のことが気になっていた。
翌年、桐島は救急車で運ばれた女子生徒と同じクラスになる。彼女は遠藤雅美（小西真奈美）という名前で、彼女は救急車で運ばれた後、何故か停学になっていた。同じクラスになってさらに遠藤のことが気になり始める。気になってはいたが、いつも一人でいて どこか大人びた雰囲気のある遠藤に桐島は声を掛けられないでいた。
歴史の授業の時、桐島は居眠りをするなと注意を受ける。でも実は桐島は居眠りをしていなかった。それでも責められたことに桐島は悔しさを感じていた。授業が終わった後で桐島に声を掛ける人がいた。それは遠藤だった。「知ってるよ、寝てなかったよね」と桐島に優しく声を掛けてくれたのだった・・・。
この作品は魚喃キリコさんの同名コミックの映画化です。
私は結構好きな映画です♪とにかく綺麗な映画ですよ。ネタバレしそうです！
同性の恋愛を描いている作品です。こういう映画を観ると「好き」という感情は性別を通り越した部分にあるような気がします。桐島は遠藤のことを憧れから好きになるんです。自分の知らないことを知っていたり 自分には無いものを持っている人に惹かれるのって、私も同性に憧れることってあるから非常に気持ちはよく分かります。その憧れる気持ちって「好き」という気持ちと重なる部分てあると思うんですね。そして桐島は遠藤のことがどうしようもないくらいに好きになるんです。少しでも感覚を共有したいって気持ちが起こって、次第に遠藤のことで頭が一杯になる様子なんて観ていて本当に胸が一杯になってしまいました。
遠藤は暗い過去があって、そして自分は空っぽな人間だと言って自分のことを好きになれないでいるんです。そんな時、自分のことを好きと言ってくれる桐島が現れて、桐島に対して安堵の気持ちを抱くんですね。でもそれが時として、都合よく桐島を扱ってしまい彼女を傷つけることになってしまうんです。そのときの桐島を観ていると辛くて仕方なかったです。
特に後半からなんですが、桐島が自ら前に進んでいくところは本当にいいです。遠藤は桐島に夏休みのお土産で葡萄を持ってくるんです。しかし、この葡萄は遠藤が以前の恋人と旅行に行ったときのお土産で、桐島には辛いものだったんです。冷蔵庫に入れっぱなしにしておいて、自分では食べるのはおろか見ることもできなかったんですね。ついには腐るからと弟に葡萄は捨てられてしまいます。捨てられてしまい無くなったはずの葡萄、しかし桐島の頭の中にはその葡萄がいつまでも引っかかっているんです。桐島は青果店に行き葡萄を手に取る。家に帰り、以前遠藤から借りた画集にあったセザンヌの静物画を手本に葡萄をキャンバスに描いていく。全く絵を描いたことのない桐島は葡萄の向こうにある遠藤という存在と絵を描くことで向き合って一歩を踏み出していくところが非常に好きでした。
本当にキャスティングは完璧じゃないでしょうか。桐島カヤ子役の市川実日子さんは本当に凄いんです。彼女の仕草の一つ一つが堪らなく切なく、そして堪らなく愛おしく感じました。はじめは受身で苦しんでいる様子がとてももどかしく堪りませんでした。でも少しずつ足を踏み出していく彼女には知らず知らずのうちに感情移入してしまう程でした。特に最後、遠藤をバスに引っ張って行くところなんて嬉しくなっちゃいました。
遠藤雅美役の小西真奈美さんもとってもいいです。大人びたどこか影のある遠藤を非常によく表現されています。
そして、この作品の空気感がとっても好きです。桐島の視界を表しているかのように、この作品の世界は桐島と遠藤以外はほとんど登場しません。桐島の遠藤を想う感情がカメラの目となって映し出されているような感覚にさえなってしまいました。この作品は桐島の感情そのものなんではないでしょうか。とっても素敵な作品です。
同性の恋愛だけとは言い切れない、そんな作品です。友情とか恋愛とかそういうものを全部ひっくるめた、人間の心のつながりを描いている本当に素敵な作品だと思います。最後のキスシーンは本当に美しいです♪
まだ観たことのない方は、ぜひご覧になってみて下さいp(^-^)q
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