過去に行って良かったと思う旅行先は?
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一番の印象深い旅といえば、まだ現職の陸上自衛官だった当時の平成5年5月、京都の武徳殿にて開催された京都大会に見学に出掛けた事ですね。第89回全日本剣道演武大会、第41回京都大会です。
この大会、「演武大会」の名の通り、試合形式ではあるものの、トーナメントで勝ち上がって優勝者を決めるという性質のものではなく、一人一試合、三本勝負で、終わればそれで終了、相手も同段位同士で、日本武道館で行う全日本選手権の様に五段と六段が対戦するという事はありません。そして範士以上となると拝見試合で勝ち負けを決する事なく、「始め」ではなく「拝見」で始まり、終了すると「それまで」で終わります。
出場出来るのは剣道、居合道、なぎなた共に六段以上。そして各古武道宗家一門のみという制限があります。また、なぎなた対剣道、鎖鎌対剣道という異種試合も見られます。二刀剣士も数名ですがいらっしゃいますね。
見学は立ち見が原則。しかも、見学者に配慮がない事で有名な大会ですから、人と人の隙間を縫っての見学となります。
日程は初日が古武道、居合道、杖道、二日目三日目四日目が剣道ですが、旅程の組み方のミスで初日の居合道の見学が出来ず、二日目以降の剣道演武からの見学でした。正直、居合道演武が一番の目当てだっただけに残念でしたね。
剣道の方は、六段、錬士六段、錬士七段、教士六段、教士七段、教士八段、範士七段、範士八段、範士九段と続く立ち合いの殆どを見学しました。
剣道演武の3日間、昼食の為に武徳殿を出たのは初日だけで、残りは会場内に張り付きました。
それぞれに印象深い立ち合いがありました。
かつて全日本選手権を制した警視庁の千葉仁先生は教士八段の部に出場されていましたが、あの左上段からの片手小手を間近で拝見出来ました。小手を打った時のパコ~ンという音は未だに覚えていますね。あれは逃げられないでしょうね。
また、範士七段の部には落語家の五代目柳家小さん師匠が出場されていましたし、そして何より、現役剣道範士九段の先生方が14名いらっしゃいました。中倉清先生、西川源内先生、森島健男先生など、本でしか見た事の無い先生方の剣道を間近で拝見する事が出来たというのは幸運でしたね。当日は防具を付けてはおられませんでしたが、大野操一郎範士のお姿もありました。
今年はコロナウイルスの影響で第116回全日本剣道演武大会は史上初の中止に追い込まれましたが、来年こそは開催されると良いですね。出場しなくとも、見取り稽古としても最高の大会であると思います。そして会場外にある露店に並ぶ日本刀、防具などを見るのも楽しいものです。

