さて、横川からバスに乗って、一気に延暦寺バスセンターまで戻って来ました。
ゲートで一日回峰行参加証を見せて入場し、すぐのところにある国宝館に入ります。

ここは入場料が別途必要です。
貴重な仏像や古文書、書画をしみじみと鑑賞して・・・・
大講堂・・・・

鐘楼・・・・

・・・・などの前を通過し、石段を下ります。

そして一隅広場、万拝堂横にあるおみやげ物屋さんで、冷たい甘酒で少し休憩。

暑さ、そして筋肉痛という体に、この甘酒は旨かった・・・・・
そして一隅広場を過ぎ、延暦寺事務所横から始まる下り。
これの途中にある大書院、ここは昭和天皇、上皇陛下、上皇后陛下行幸の際の御休息所。

ちょっと余談ですが・・・・
最近の報道、天皇陛下、上皇陛下以外の方々を「・・さま」と呼称していますね。まあ、最近といわず、結構前からですがね。
これは平成から令和に至る過程で御退位と御即位という行事が続き、皇室関連の報道が多い今だからこそ余計に目立つ。
丁寧な様で、実は無礼千万。
「上皇后さま」ではなく「上皇后陛下」。
「○○宮さま」ではなく「○○殿下」と、ちゃんと呼称しましょうね。
特に親王殿下、内親王殿下、女王殿下に対しての「さま」呼ばわりが多いですね。
竹田恒泰さんもおっしゃっていますね、「オール殿下でいきましょう」って。
皇族の方々、降嫁された方々は別にして、「さま」とお呼びして良い方はいらっしゃいません。
相当以前ですがね。
警察関係者が言うんです、「天皇陛下が来る」とか「天皇陛下が来広される」って。
「来るじゃあ?行幸って言わんかいや、行幸ってッッッ、警察はモノの言い方知らんのけぇ?」
と、怒鳴りつけてしまいました。
・・・話を元に戻しまして・・・
この大書院前にある文殊楼とその石段・・・

この石段も相当に蹴上げが高く、その割には踏み面が狭いんですが・・・
今回は「コンベックス」を持参しておりまして・・・
測ってみました。

蹴上げ高さ9寸5分・・・・cmだと28,5cm程。
踏み面部分は、丁度上から人が降りてきて測れませんでした。
最近は、こういうお寺の石段下から上を撮ると「盗撮だ」なんて疑いを掛けられる世の中ですからね。
ここから延暦寺会館は目の前ですが・・・

延暦寺会館には戻らず、このまま進みます。
長い下り坂。「本坂」といいます。

先程の横川定光院の坂と違い、急な坂ですね。
靴の中で足が滑って、爪先が痛くなります。
それ以上に、一日回峰行で歩き続けた足が攣りそうです。
しかも戻りにここを登ってこなければならんと考えただけで心が攣りそうです。
暫く歩くと、法然堂ですね。

金勝院というのが正式な名称だそうで、ここは皇円阿闍梨の住房があった場所。
ここに勢至丸という少年が登ってきて、彼は15歳で元服すると同時に剃髪得度し、円明房善弘という名前を授かりました。
後の法然上人ですね。
ここでお参りさせて頂いたあと、御朱印を三種、授与して頂きました。御朱印は全部で五種あるそうですが、残り二つは霊場としてのもので、霊場巡礼している訳では無いですから、三種のみです。
ここは入口には「ご自由にご参拝下さい」とあるものの、ガラス窓から見える内部からはソファーに腰掛けた方々の談笑が聞こえてきて、本当に入っていいんだろうか?と、少し迷いました。しかし、戸を開けて声を掛けますと「お参り下さい」との事でしたので、普通に本堂と、それぞれに安置された仏様にお参りさせて頂きました。御本尊は法然上人得度の御尊像、そして阿弥陀如来様。
本堂は内陣のお燈明以外は照明が点けられていない、薄暗い、何処と無く荘厳さを感じる雰囲気。
先代御住職、日下俊隆大僧正が発願し、この霊跡にこのお寺を建立したのが昭和7年、先代御住職は質素倹約、夕食を摂る時も月明かりだけだったそうで、そういう時代の雰囲気をそのまま残しておられるとのこと。
ここは比叡山の諸堂のような、漆黒の中にある豪華さとは対極にあります。
どちらかと言えば、普通の田舎の、何処にでもある寺院です。
しかし、そうした場所とは何か違う雰囲気がありました。
私が入堂した際に談笑していたのは御住職さんと、三人の参拝客、そして御朱印を書いているお婆さん。(三人の参拝客は老若の取り合わせで、年配の方が坊主頭に近く、最初はお寺の人かと思いました)
三人の参拝客が帰ると、御住職さんと私の二人で、ここでは麦茶とお菓子の御接待を頂き、一時間近く滞在しましたね。
多分、三塔諸堂の中で、一番長く居たんじゃないでしょうか。
まあ、何といっても、御住職のお話が面白いんです。
話の内容も、当初の法然上人得度、そしてお寺の由来縁起から始まり、昨今の教育事情、そして広島の水害、はたまた陸上自衛隊の話になり、訓練から演習、演習時の野○○の話にまで及び、楽しいひと時を過ごしました。
随分と時間が経った頃に、別の参拝の方が見えたので退出しましたが、ここは楽しい場所ですね。
さて、楽しさがあれば、次は「苦」がある訳で・・・

これを登らなければなりません。
この本坂は千日回峰行でも「飯室回峰道」のコースの一つで、酒井雄哉大阿闍梨、藤波源信大阿闍梨はここを通って根本中堂に向かわれたんですね。
お宿が見えてまいりました。

これにて巡拝は終了です。
足が限界に近いですが、楽しく参拝して回れました。