滋賀院門跡、天台宗務庁、叡山学院前を通過し、琵琶湖病院横の小道を登り、県道47号を横断すると、庄墓というところに出ます。
 
イメージ 1
   これが大原登山口。所謂「無動寺坂」の入口ですね。
 
  もうね、私の中では一日回峰行、ここが本番ですね。
  今迄の長い下りというのは実はあまり堪えないんですが、此処からが一番キツいんです。正直堪えます。
 
  実は、今回の一日回峰行、この登りは「ケーブルカー利用」、即ちリタイヤも考えておりました。というのも、右膝の痛みがあり、最近は殆どトレーニングも出来ていない状態だったんですね。
   「ランニング」書庫の更新をしていないのは、面倒だから・・・ではなく、トレーニングをしていない為です。そんな状態での一日回峰行参加はある意味無謀ではありました。
  しかし、歩けるも歩けないも仏縁、それに回峰行というのは歩く事が目的ではなく、礼拝が最大の目的であり、礼拝が終われば次の礼拝場所に移動する為に歩くだけの話です。これは前回も、そして今回も、小鴨覚俊師が仰っておられましたし、千日回峰行満行の大阿闍梨様皆様が仰ることです。そして四国八十八箇所巡礼が同行二人(どうぎょうににん)と称し、弘法大師と共にお参りしていると考えるのと同様、回峰行は「大聖大日不動明王」と共に行う行です。
   律院で叡南俊照大阿闍梨様のお話を伺っていると、ケーブルカー利用という考えは吹き飛んでしまい、遅くなっても二本の足で歩き通そうと決めました。
 
    無動寺坂、距離にしてたったの2,8km程ですが、平地と山では同等には語れません。上の画像の様な舗装された場所は、まさに画像に写る範囲のことで、これから進むと砂利道に。
 そして更に進むと、お地蔵さんが見えます。湧水がある場所で、ここから道幅が狭くなり、蹴上げがやたら高かったり低かったりする石段が続く急な登りになります。つづらに折れたこの登りを「不動坂」というそうですね。
 これを登り切ると、今度は少し緩やかな道になりますが、この不動坂と緩い道の境辺りに祠があり、これが正井観順阿闍梨を供養する為の祠です。
 ※正井阿闍梨は二千五百五十日目の早朝、この地にて入定
 更に進むと下ったり、更に登ったりと続き、塔ノ岩という大きな岩盤のある場所に出ますが、これを進むと紀貫之の墓のある道との分岐点があり、この地点から暫く下りが続いて、沢に降りますが、ここから急な登りが始まります。これが最後の登りで、枕木を巧みに利用した急な階段が続きます。
  登って折り返し、登っては折り返し、心が折れそうになった頃、見えてくるのが玉照院前の防獣柵で、少しだけホッとします。
 
   そしてこの特徴ある玉照院の山門。
イメージ 2
 
   ここから舗装された「急な登り」がありまして・・・・
イメージ 3
 
 
   大乗院、護摩堂を過ぎて、今度はトドメをさす様にこの石段。
イメージ 4
  蹴上げが高いこの石段、結構キツいです。
 
  明王堂の前まで来ると、先頭集団は般若心経の読誦まで全て終わっておりまして、間に合いませんでした。これは残念。
 
 あとは閼伽井に礼拝。
イメージ 5
  ※以上の画像は一昨年のものです。
 
   そしてケーブル延暦寺駅前で全員が揃うまで待ち、ここから固まって根本中堂前まで進みます。
 
 時間的にも09:00頃ですから、既に他の参拝客がいます。
 すれ違う人が
 
 「まぁ何かしら?ウォーキング?」
 
 等と言っているものですから、
 
 「一日回峰行ですッッ」
 
 と言いましたら、
 
 「んまぁッッ、回峰行ッッッ」
 
 と返ってきましたわ。
 
 根本中堂前にて開経偈、般若心経、御宝号、御真言を皆で唱え、これにて一日回峰行は終わりました。
 
 
 全国的にも、5月としては記録的な暑さになった令和元年5月12日日曜日、作務衣も手拭も、地下足袋も汗でひどく濡れましたが、膝の痛みも何とかおさまってくれて、無事に終えられたことが何より嬉しい事でしたね。
 
 ともあれ、二度目の一日回峰行も、無事「満行」出来ました。
 
 

  今回の反省点としては、まず水分補給。
 
  行間の水分補給は元三大師堂における御接待の湯呑一杯のお茶と、律院での500mlのお茶だけ。
  無動寺坂を登っている最中、喉が渇いて如何しようもありませんでした。
  ケーブル延暦寺駅にて遅れている人を待っている間、駅内の自動販売機で飲料を買うことも出来ましたが、あくまでも修行中という考えがあった為に買いませんでした。
  やはりバッグの中には飲料を入れておかなければなりませんね。
  初めての回峰行参加が10月、それも台風の最中で雨に打たれつつの行で、さほど喉の渇きを感じなかったというイメージが出来上がっていて、初夏の陽気となるであろう点を失念していたという点が思慮浅はかであったと思います。
 
 
 次に腕時計を「家」に忘れて行ったこと。
 普段から携帯電話で時間を確認する為、腕時計をする習慣が無い為、これはうっかりミスでした。
 
 
 こうした点を踏まえて、次回の回峰行に臨みたいですね。
 


 
 さて、令和元年の一日回峰行、6月実施分は既に定員に達して締め切られていますが、
 7月27日土曜から28日(申込開始5月27日から7月17日)
 9月21日土曜から22日(申込開始7月21日から9月11日)
 
 この2回で今年は終了。興味ある方は参加されてみては如何でしょうか?
 詳細は延暦寺HPにて。