金剛杵三種のうちの二種。
上が三鈷杵で下が独鈷杵。
元々はヴァジュラという、インドの神様が持つ武器ですね。転じて、仏教、特に密教で煩悩を打ち砕く法具として使用されているものです。
三鈷杵は・・・・
人の行いを「身」、言葉を「口」、心の働きを「意」、この三つを身口意(しんくい)と言いますが、祈りを捧げる人の身口意を「三業(さんごう)」と言います。これに対して、仏様の身口意は三密(さんみつ)と言うんですね。これが一体、上の画像の法具の何と関係があるのかといえば、三鈷杵の三つの鈷、即ち鈎針のような鋭い部分に関連するんです。三業と三密は三鈷に通じるという事なんですね。
独鈷杵は・・・・
祈りを捧げる人と、仏様が一体となるものです。金剛力士が手にしているのもこれですね。
これら、単に持っているだけでは単なる美術品なんですね。やはり、開眼して頂かなければ、法具として機能しないんじゃなかろうかと思っていますが・・・・そのうち、何処かでやって頂かないといけませんね。
もう一枚画像。
下は比叡山で買ってきた三鈷杵輪袈裟止め(タイピン)。