天台宗、比叡山延暦寺には「千日回峰行」という荒行が伝わっています。
比叡山には三つの地獄があるそうで、元三大師堂の看経地獄、浄土院の掃除地獄、回峰行の回峰地獄、この三つを地獄と称するそうです。
が、一日回峰行の際、先達を務められた小鴨覚俊師によれば、○○地獄等というのは外の世界から見てそう呼ばれるのであって、実際に行じている僧侶からすれば幸せなんだとか。伝教大師御廟の前で、「掃除地獄」の只中にある侍真僧の読経を聞きつつ、そう説明を受けたのを思い出しますね。僧侶からしてみれば、いずれの地獄も、自ら進んで行っている訳で、地獄という風には捉えないということですね。
後述の光永覚道師がTV取材で答えておられましたが「回峰行は自ら希望して、進んで行じている。これは自分の希望が叶っている訳で、これをキツイ、シンドイというのは自分の努力が足りない」という事になるんですね。
さて、回峰行ですが、二千日を行じられた、故酒井 雄哉師の著作。

そしてこれ、回峰行の祖 相応さん

今年相応和尚一千百年御遠忌記念出版ということで、買おう買おうと思っていた矢先、延暦寺会館売店で見つけて買いました。
建立大師相応和尚(そうおうかしょう)の生誕から、晩年に至るまで、判り易く、回峰行の詳細も色々と記述してあります。
最後にこの二冊。

中々入手が難しい等とネットで見掛けた事もあるこの本、延暦寺会館の売店には普通にありました。
光永覚道師と光永圓道師という、二人の北嶺大行満大阿闍梨様の著作ですが、実はお二人は師弟関係なんですね。まだ光永覚道師が丹野姓を名乗られ、無動寺明王堂輪番をしつつ千日回峰行を行じられていた頃、当時星野姓の光永圓道師が入門し、覚道師のもとで小僧生活をしつつ比叡山高校に通学、やがて自らも千日回峰行を行じる事となったんですね。
まだ「丹野」覚道師が千日回峰行を行じられている最中の動画ですが、海外TV局から取材を受けたと見え、そのVTRがyoutubeにあるので貼っておきましょう。
私の推測ですが、43:50に出て来る学生さんが光永圓道師じゃなかろうかと思います。