ずっと書けなかった。
もちろん自分のことだから、理由は、わかってはいる。
そのまんまにも出来ないから、ひっそりと書くよ。
*****
大変遅れ馳せながら、公演終了しております。
ご来場いただきまして、誠にありがとうございました。
ご挨拶が、ずっと出来ずにいたのは、ほんと情けない。
ごめんなさい。
彼女をきちんと生かしてあげられなかったことが、
ただただ苦しかった。
…ごめんね。
割り切れなかったあたしがいけなかったんでしょう。
作品に対する向き合い方が全然違った。
それだけ。
だって、あたしには、あれで納得することはできなかった。
もう黙っている意味もないから、言うけれど。
あたし個人としては、全然好きな物語ではなくて。
セリフの言葉選びも物語の展開も構成も、好きかどうかって聞かれたら、
好きな作品じゃなかった。
でもそれは、ただの好みの問題なの。
役者として芝居を選ぶときの理由のひとつではあるけれど、絶対じゃない。
あたしは特別好きじゃないなーってだけで、
ああいう作品が好きなひとだってもちろんいる。
だからそれはそれでよかった。
きちんと芝居をしたうえで、お客様に判断してもらえればいいだけだから。
それで、自分の好みよりも舞台上で得た(と思ってた)信頼を信じた。
結果、信頼には明確な根拠がいるんだって、痛感した。
あのときのあたしには舞台の上で起こっていたことがすべてで。
だからほんとうは全然わかってなかったんだ。
「熱い」って言葉の意味が、わからなくて。
あたしはただきちんと作品をつくりたかった。
そうじゃないと、単純な好みの問題にはならないから。
脚本だけじゃ不特定多数のひとに面白いと思わせるには力が足りないと感じていて、
そこを埋めるのが演出と役者だと思っていた。
まっすぐ芝居をしていても、とにかく分かりにくい物語だから、
脚本が手元にないお客様を置いてけぼりにしてしまう可能性が大いにあった。
好きなひとは好きでも、好きじゃないひとは本当に全然好きじゃないだろうことは
容易に想像がつく。
それは、もちろんあたしの本意ではない。
作り手の足りなさが気になって作品を楽しめないなんて、
いつだって作る側が許容していいことじゃない。
役者として作品づくりに参加する以上、
お客様から貴重な時間とチケット代をいただく以上、
作品を楽しんでもらうために、そのためのクオリティを上げるために、
できることはできるだけ全部やるべきだし、
そこだけは絶対に絶対に諦めたらいけないと思ってる。
だって、作品を観てもらうためにやってるのに。
ひとを集めて、お金と時間をかけて、舞台の上に物語の世界を作り上げて、
わざわざお客様に劇場まで足を運んでもらって観てもらう。
あたしたちはそれをすることを、自分で選んで、関わっている。
だから何よりも妥協できないのは、作品をつくること。
そう思ってた。
「熱い」って何が?
きちんと作品をつくりたかった。
決して個人で立ちたかったわけじゃない。
そのために自分の役がどう動いたら、誰のどういう部分を見せられるのかとか、
シーンを通してどんな印象になるだろうとか、そういうことを考えていて。
でも、当たり前だけど、ひとりじゃ全部はできないから。
それをつくっていくのが稽古だと思ってた。
白状します。
あたしは、諦めました。
自分以外のすべてを。
あたしに唯一できることは、舞台の上の彼女のことだけだと。
せめて彼女が彼女らしくまっすぐ生きられるように、精一杯立ったつもり。
たとえ報われなくても、あたしが諦めてしまったら、彼女を生かしてあげられない。
あたしのこころがどれだけ折れても、舞台の上の彼女だけは殺さないように。
彼女を誰かに見つけてもらえるように。
がんばった、んだけどな。
何が「熱い」だったのか、教えて欲しい。
あたしは。
稽古場で何度も同じダメ出しをもらってるのに、一向に改善しようとしないとか
(中身とか心理がどうこうじゃなくて単純に言われたとおりに動作を変えればよかっただけ)
自分がやりきれないせいで、もらった役の要素が消えるとか
つけられた演出を一度もちゃんとやりきれないとか
回数を重ねるうちに、演出で直された部分が元に戻ってしまうとか
本番にきちんと集中力を合わせられないとか
そんな、本来自分で解決できるはずのことを、
まるでやろうとしないことが許せなかった。
妥協するのは、そこなの?
てゆーか、なんで勝手に妥協してるの??
自分で自分を甘やかして、本来作り上げるべき作品を作れないことは、
演出にもお客様にも失礼だ。ふざけんな。
そしたらいつの間にか舞台の上で幽霊みたいになっていた。
あたしがつくりたいのはあくまで「作品」であって「個人」じゃなくて、
だから、みんなとは作品に対する向き合い方が全然違った。
それだけのこと。
「このひとの作品が好きだからやりたい」って言ってたのを聞いたはずなのに。
演出の指示をすっかり忘れて出来上がった作品で、彼らは満足できるんでしょう。
あたしは嫌だ。
絶対に嫌だ。
それはただの内輪ウケで、それはただの悪ふざけで、
お客様からお金をもらって作品としてやっていいことじゃない。
あたしたちがつくったものは、そのレベルに全然届いてない。
ごめんなさい。
本当は、諦めたらいけないってわかっていました。
あたしを信じて足を運んでくれる方がいる以上、最後まで戦うべきでした。
どうにかするにはあたしひとりの力では足らなくて、
今回の作品と、自分がもらった役のためにできることを必死でやったつもりではあるけれど。
本当にごめんなさい。
信じてもらったのに全然届かなかったことが不甲斐ない。
大切な時間とお金をもらったのに、こんな形のご挨拶しかできないし、
いまのあたしには謝ることしかできません。
ごめんなさい。
あたしは役者だから、舞台の上に立たないと意味がないから、
そのちっぽけな矜恃だけで歯を食いしばって立ったけど、
正直、泣きたいほど悔しかった。
あたしを信じて劇場へ足を運んでくれた皆様。
本当にごめんなさい。
そして本当に本当にありがとうございました。
みんなが来てくれると思ったから、何度こころが折れても最後まで立ちました。
あたしはあなたの信頼を失ってしまったでしょうか。
だけどまだ役者を諦めるつもりはないので、
願わくば、もう少しお付き合いいただけると嬉しいです。
どうか、また劇場でお会い出来ますように。
*****
もう一度、ちゃんと芝居と向き合いたいと思います。
次は、まず、自分がきちんと納得できる作品に立ちたい。
…次もう決まってるんだけど。
再び向き合うコメディは、どんな作品になるだろう。
いまはまだ色々と不安の方が大きい。
稽古のたびに緊張して胸が苦しかったりお腹痛くなったりするし
そんなに繊細だった覚えはないんだけど、
ほんと自分でも驚くほどプレッシャーを感じてるみたい。
…怖いのかもしれない。
でも今度は逃げない。
這い蹲ってでも、絶対に前に進む。
向き合えなくなることがいちばん怖いもん。
どうにか、前へ。
まっすぐ前だけを見て、足は止めない。
立ち止まらないと決めているから。
今は、まだ。
進めるだけ進んで、どうにもならなくなったら、そのときは。
手近な崖から飛び降りよう。
そうしたら視界が開けるかもしれないから。
まだまだ、足らない。
改めて、今年は、がつがつ芝居をさせていただいている。
ありがたや。
ここまで3本+α、それぞれ違うテイストの作品に出演させてもらって、
演じた彼女たちのおかげで、今まで見えなかった世界をたくさん見せてもらった。
そして今回も。
今までのあたしの中にはいなかった、彼女。
せっかく出会ったからには、彼女をきちんといかしてあげたい。
だから諦めずに前を向くよ。
彼女として立つのは、あたししかいないんだ。
うかうかしてたら、初日の幕が開いてしまいました。
あと、6回。
どこまで生きていられるだろうか。
*****
立体再生ロロネッツ 青水無月公演
「空き家のグラフィティ」
■日程
2018/6/13(水)~17(日)
13(水)19:00
14(木)19:00
15(金)14:00★/19:00
16(土)14:00/19:00
17(日)14:00
※受付開始・開場は開演の30分前です。
★…平日昼割
■チケット
前売:3,500円
当日:2,800円
複数割:3,300円(2名以上 ※要予約)
★平日昼割:3,000円(6/15(金)14:00 のみ)
ご予約は以下ののフォームにて(ニシハラ扱い)
http://ticket.corich.jp/apply/90650/013/
■会場
北池袋新生館シアター
(東京都豊島区池袋本町1-37-8 中村ビル2F)
■アクセス
東武東上線「北池袋駅」より徒歩約30秒。
■こりっち
公演詳細はこちらから。
https://stage.corich.jp/stage/90650
*****
1件の空き家調査から始まる、不可思議な探偵物語。
10人で織りなす群像劇。
お席はまだご用意できますので、よかったら劇場へ遊びにいらしてください。
一緒に不思議の世界へ行けたら嬉しいです。
終演後には、舞台の上がどう見えたか、ぜひ聞かせてください。
あたしはいつだってあたしの言葉でしか話せなくて。
相手のことを思いやれない。
話すたび、足りないことを痛感する。
足りない言葉を並べても、ほんとうのことは伝わらない。
…それでも精一杯伝えるから、その努力だけはやめないから。
どうか、受け取ってもらえたら、嬉しいです。
それと、最近ちょっといちごドロップも、もぞもぞしていて。
いちごをやるときは、本気じゃないと動けない。
中身に妥協はしないと覚悟を決めたから。
ふたつぶめ、やりたいのです。
そのためにはあたし自身のレベルアップが必須条件。
だから今のうちにやれるだけやります。
おかげさまで、次の出演も決まりました。
秋に再び、コメディに挑みます。
何卒お付き合いくださいませ。
いまもまだ、未練は遠い。
演劇の復活を目指して模索した日々は、いつのまにか彼方に。
ぼんやりしてたら呼吸の仕方を忘れそう。
…やっぱり逃げ切れなかった。
もはや致し方ない。
引き摺ってでも、進む。
そうしないと手に入らないのなら。
*****
feblabo×シアター・ミラクルプロデュース
『誰も寝てはならぬ』
遅れ馳せながら、18日に無事に公演終了いたしました。
ご来場くださった皆様、関係者の皆様、応援してくれた皆様、本当に有難うございました!
2月下旬、ミラフェスのAチームの公演初日。
受付で池田さんとお喋りしていたら、思いがけずお誘いいただけた、今回の公演。
ギリギリまで迷ったけれど、いま出演を選ばなかったら、今後出会えるかどうかわからない。
そう思って全部振り切りました。
手に入れたものは、いつだってかけがえがなくて。
今回も、諦めていたら、きっと繋がらなかった新しい縁と、懐かしい再会をもらいました。
あたしを選んでくれた池田さんには、本当に感謝しています。
池田さんのつくりたかった作品に、少しでも彩りを添えることはできたかしら。
とにかく全員で70分、出ずっぱり。
ほんとに、どこにも逃げられませんでした。
最近はちゃんとおとなの役が回ってくるようになったのは、
年齢だけじゃなく、芝居も重ねられるようになったからだと思いたい。
配役は、このメンバーの王道だったと思います。
与えてもらった役割をきちんと果たせたかな。
“演じる役が芝居をしている”のは、はじめてで。
今までにやったことのない向き合い方でした。
基本的に、本能と感覚で動くあたしが、
おかげさまで、マジで前半はものっそい頭使ってた。
久しぶりにめちゃくちゃ計算して組み立てて周りを見たよ。
それでも、正直1度失敗して、気付いてからはもう、形振り構うのをやめました。
ここで見失ったら、絶対に彼女を全うできないと思ったから。
なにせリュウザキちゃんは“敏腕スナイパー”だもの。笑
逃してたまるか。
本来のリュウザキちゃんはともかく、彼女の選んだ“役”は、
たとえば10年前のあたしだったら、いろんなものが邪魔をして、
まず間違いなくやりきれなかった役で。
だからこそ、いま、それに挑戦する機会をもらえたのは、とても有難かったです。
舞台はナマモノなので、同じルートを辿っていても、やる度に手触りがほんのり違います。
特にこの作品は、そういう空気が、如実に現れてくる作品だったと思います。
千秋楽直前に、あさきちゃんが撮ってくれた、この写真はお気に入り。
ほんとうにいい座組でした。
誰よりも強い責任感で、小難しい台詞の多い主軸の役を、
しっかり務め上げてくれた、あさきちゃん。
中盤の山場のひとつを一緒に担っていた相棒、
あたしがどんなパスを投げても、毎回きっちり投げ返してくれた、あーちゃん。
客席も含め周りを見る視野の広さと安定感、そしてその存在の説得力は随一、
舞台の上で何をしていても、すべてが役を深くする、塩原くん。
まさかここにきて、塩原くんとトリコロ以来の共演が叶うなんて思わなかったぜ。笑
その素直さとまっすぐさで、誰よりもひたむきに挑戦し続けて
本来のやわらかくて素朴な印象とは180度違う、堂々とした立ち姿を見せたグレートくん。
いつだってお客様と作品にすごく誠実で、いつもちゃんとそこにいてくれて、
だからこそ信じてたし、諦めずにいてくれたことについてはほんとに感謝しかない、たーくん。
ミラフェスからのfeblaboに参加しなかったら、おそらく舞台の上で出会うことはなかったはず。
縁て、不思議だね。
最後に出演が決まってから瞬く間にマスコットの地位を確立し、愛をもっていじられ続け、
役をその身に纏いながら、舞台の上では遠慮なく自由を謳歌していた、あまねくん。
何気ない佇まいが、言葉が、すべて脚色なしの本物だと信じさせる、
その細やかさに気付いてしまったら二度と目が離せない、けーたくん。
舞台が生物であることを、改めて意識させてくれる演出をくれた、池田さん。
ほんとうに、出会えてよかった。
全員にありったけの感謝を。
さすがに今回は、劇場に入ってから一緒にいた時間が長いから、
全部終わったら絶対淋しくなると思ってたんだけど。
いざ、ひとりに戻ってみたら、淋しいとは少し違っていて。
なんかね、会わなくなっても、みんなそれぞれ頑張ってるのを感じられるというか。
ひとりだけど、ひとりじゃないなって、思う。
だから、あたしも頑張るよ。
今回関わったすべての方々へ。
またいつか、劇場でお会い出来ますように。
誠 に 有 難 う ご ざ い ま し た !
*****
年が変わる頃に、2018年は、改めて、芝居とちゃんと向き合うと、こころに決めた。
そのおかげか、今年はほんとうにいい作品にばかり関わらせてもらってる。
『隕石はこめかみをめがけて』
『モルフェウスの使役法』
『誰も寝てはならぬ』
どれも現在のあたしに必要な作品だったから、
そのすべてに役者として立つことが出来て、こんなに有難いことはない。
…でも、まだ足らない。
武器が欲しいの。
もっと舞台の上で向き合いたい。
次回は、6月。
いよいよ舞台の上で、うさみんと再会できる。
1月のKUROGOKUで好評をいただくことができたのは、
作品はもちろん、うさみんと小寺さんと共演できたことがかなり大きい。
そのうさみんの団体で、あたしは何ができるだろう。
立体再生ロロネッツ 2018年 青水無月公演
『空き家のグラフィティ』
もらった役は、あたしがやっていいのか不安になるほど、珍しいというか、
ここ最近は完全に縁のなかったポジション。
ロロネッツへの出演がはじめてのあたしが、こんなところにいていいんだろうか。。
や、任せていただいたからには、もちろん全力で挑むけれども。
…あたしを知るみんなが観てくれたなら、もれなく驚く表情が目に浮かぶよ。笑
マジでもう二度と回ってこないかもしれないから、ぜひ、劇場で観てほしい。
これを逃すとたぶんもう次はないよ。←
手を伸ばして、やっと手に入れた縁だから。
ここから先は絶対に離さない。
お祭りは、はじまってしまうとあっという間で。
既に跡形もなくなってしまった。
まるでぜんぶ夢だったみたいに。
どうしてもまだそれを認めたくなくて、
駄々こねて現実から逃げ回っていたんだけど。
…もう、逃げ切れそうにない。
終わりが近づく度に逃げてるのに、いつも追い付かれてしまう。
目を開けた此処は、果たして、夢か現か幻か。
いつだって未練は遠いまま。
*****
新宿シアター・ミラクルプロデュース
ミラクル祭'18
遅れ馳せながら、5日に無事にすべての公演が終了しました。
ご来場くださった皆様、関係者の皆様、応援してくれた皆様、本当に有難うございました!
フジタタイセイ×アリソン・グレイス
『モルフェウスの使役法』
念願の、本当に念願の、アリソン脚本に、肋骨のタイセイくんの演出でした。
去年のミラフェスを観てから、ほんとうにずっと機会を狙っていました。
だってド真ん中だったんだ。
自分でも驚くほど。
75分の夢物語。
はじまったらおわるだけ。
行きつく先はいつも同じ。
わかっていても逃れられない。
…嘘でもよかったのに。
最初から、最後まで。
舞台の転換から、暗転してすべてが終わってしまうまで。
この作品がだいすきでした。
自分のすきなものを同じようにすきだと言ってもらえることがしあわせでした。
もはやこれはただの好みの話です。
あたし個人が、アリソン・グレイスとフジタタイセイとともにつくる作品がだいすきって、それだけ。
…正直なんだかすごく悔しいし、とても不本意だけれど。
ただ、出演者の中で、誰よりも望んで舞台の上に立っていた自覚がある。
だから今回のあたしはそれがすべて。
終わるまでずっと、向かい合った相手のことしか考えられなくて。
延々と続く悪夢の中で、2回だけ。
ほんの数瞬、彼がわらってくれることがしあわせでした。
ほんとのことなんかひとつもなくても、いつだって喜んで騙されたのに。
騙してあげていたはずなのに。
5年前にはじめてタイセイくんの演出を受けたときは強引にぶちまけた自分の中身を、
今回は順を追って丁寧に引き摺り出されるような感覚で、
結果、またしてもほんとうのことを曝け出してしまったというか、
もちろん最初から覚悟はしてたし、そのつもりでいたのに、
どうにも、してやられた感が拭えない。
なぜだ。
これが魔術か。
久しぶりに、散らばったあれこれを眺めて、結局どれも手放すことはできず、
ひとりでもう一度全部拾い直してちゃんとしまったから、あたしはまだこれを抱え込んで進むよ。
捨てられなかった。
ずっと見えていた穴の淵。
いったいいつ落ちたのかまるで記憶にない。
気が付いたときには膝を抱えて傍にいた。
いつかのあのひとの後ろ姿が過ぎった気がした。
見上げる空はいつも遠いけれど、そろそろ穴の外に戻らなくちゃ。
いつだって、いつまでだって、夢を見る。
たとえそれが悪夢でも。
今回関わったすべての方々へ、
また夢で会いましょう。
あるいは現実で会いましょう。
誠 に あ り が と う ご ざ い ま し た !!
エクストラ公演
『あぁ県大会』
一夜限りの後夜祭。
数回の稽古で強引に本番をやるなんてはじめてで、ほんとうに恐ろしい経験をしました。
迷っていたら唆されて、うっかり出演を決めたんだけど、
顔合わせの時点で、出しゃばるんじゃなかったと反省したことは内緒です。
キャストの人数が多すぎてわけがわからないとか、
稽古回数がマジで少なすぎて不安しかないとか、
もはやそんなことどーでもよくて、
ただあたしは高校を卒業してからおそらく3足目のルーズソックスを買いました。←
エクストラ公演を観に来てくれていたモルフェウス共演者のあらたさんが、あたしが舞台上に登場した瞬間爆笑したとか、
同じく嵯峨ちゃんが終演後に物珍しげにルーズを触ってきたとか、
それ以前に、当日朝の衣装合わせの段階から、こちとら心は折れっぱなしで。
えええい、大きめカーディガンに、数回折って膝上にしたスカートと、
足元はルーズソックスが、あたしの過ごした3年間なんだから仕方ないでしょう…?!
ハイソじゃなくてルーズ派だったの。
世代なんです。←
いま流行ってる短い白ソックスなんか、逆に落ち着かないよ…!
開き直って慣れ親しんだ格好にしたはずが、自分の足元を見るたび、やっぱり心が折れる罠。
コスプレどころじゃない。
お見苦しいものを、ほんとうにすいませんでした…!!
…さておき。
ご覧下さったお客様はおわかりのとおり、1回限りの本番で、諸々暴挙に出ました。
だからこそちゃんと御礼を言わなきゃいけない方々がいます。
まずは、あのとき舞台上に上がってくださったお客様。
断じてあたしの知り合いだったわけではなく、突然お声掛けしたのに嫌な顔ひとつせず舞台に上がり、躊躇いなく椅子の彼らに座ってくれて、本当にどれだけ感謝しても足りません。
思い切りの良さに救われました。
ほんとうのことを言うと泣きそうでした。
あのとき、あたしや椅子の彼らだけでなく、エクストラ公演のキャスト全員に加え、
ブースにいた池田さんと目崎くんも安堵していたことは間違いありません。
本当に本当にありがとうございました…!!
根回しはあくまでも最低限、でも出来る限りちゃんとしたつもりです。
お客様に舞台上に上がってもらうまでは稽古どおり、そのあとのことは正真正銘、1度きりの出来事。
あくまでもエクストラ公演だったからやれました。
個人的な我が儘と全力の悪ふざけ。
最大の共犯者、鬼祭大の守城くんことモルフェウス共演者のりょうちゃん。
最初に相談したときから一も二もなく「いいですよ」と答えて、こっそり追加の台詞を書いてくれた目崎くん。
エクストラの開場直前「楽しみにしてます」と一言だけ言って、舞台上を任せてくれた池田さん。
念のため、隠れて情報を共有していたことにより、本人曰く予告ドッキリ状態になっていた松村くん。
気付いたら芋づる式にりょうちゃんに巻き込まれてた、鬼祭大のうさここと、はなちゃん。
彼ら5人だけが本物の協力者です。
すなわち。
怜音くんと澤田くん、舞台上でことの成り行きを見守ってくれていた親子にはこちらからは何も伝えていませんでした。
いろいろと画策していたことはバレていたかもしれないけれど、それでも。
用意していたあれこれに、本番ぶっつけできちんとやりきった松村くん、怜音くん、澤田くんを、心の中でめちゃくちゃ褒めていました。
ほんとうによくやってくれました。
実際あたしはずっと拍手喝采していただけで何もしていません。
願わくば、彼らがきちんとお客様の中に残っていたらいいなと思います。
聞いたところによると、守城くんが出てきてくれたところから、客席だけでなく楽屋もざわついてたようで、それは単純に嬉しい話でした。
わざわざ袖まで出てきて見てくれたってほんとかな。笑
あのとき劇場で時間を共有していた方々がひとりでも多く楽しんでくれていたなら、これ以上嬉しいことはありません。
あたしは楽しかったです。
みんな本当にありがとうございました。
…ちなみに、目崎くんが追加でくれた台詞は本当にたたき台で、完全にあたしかりょうちゃんが巻き添えを喰らう流れでした。
死なばもろともって、鬼か!
件のシーン以外は、ちゃんと台本どおりです。
演出には特に止められなかったので、やれることをやれるだけやりました。
とりあえず自分の役割は果たせただろうか。
一応、お客様には受け入れてもらえていた、よね?
もう終わっちゃったし今更だけど、作品を壊していないことを祈るばかりです。
関わってくれたすべての方々へ。
またいつか、劇場でお会い出来ますように。
誠 に 有 難 う ご ざ い ま し た !
*****
せっかくミラフェスに参加したのに、他のチームのコたちと仲良くなる機会をまるで生かせず。
もっとしっかり関わればよかったなあ。
せめて、どこかでまた会えたときには、声をかけてもらえますように。
エクストラでは好き勝手したけど基本的におとなしくしてるよ、怖くないよ。←
なーんて。
モルフェウスメンバーも、またいつか舞台の上で逢いたいな。
今度はみんなとも喋りたい。笑
さて。
体調と、個人的な状況も相俟って、この1週間かつてないほど屍でした。
なんとかもう一度、生き延びる算段をやり直します。
蜘蛛の糸を掴みたい。
迂闊なことばかり言ってはいられないけれど、でもやっぱり、ちゃんとやると決めたから。
ひとつでも多くの作品に関わる機会を得られるように、求めてもらえるように、全力を尽くす。
まだやれる。
あたしの全部がなくなるまで。
まだ。





