フライトはANAのムンバイ直行便。
朝10時成田発、夜7時ムンバイ着というイケてる時間帯に飛ぶこのNH943便。

ハゲタカのはしくれですから

乗る瞬間に気づいたが、なんと全席ビジネスクラスのシートで構成されるANA Business Jet だったのである。
これで卒業旅行のハイシーズンに11万円で往復航空券が買えたので、非常に価値があったと思う。

ハゲタカのはしくれですから

ついでにこの時期、偏西風が向かい風である影響から、福岡空港でテクニカルランディングをする。
給油の間、30分ほど飛行機を降りて待ったのだが、なんとこれが我が人生で初の九州上陸であった。
上空から阿蘇山を見た記憶はあるが、地に足を着けたことは無かったのである。
と言っても空港の待合ゲートだけなので、いつか九州には行ってみたいものである。

話は戻り、そんな快適な機内ではパーソナルモニター(なぜかポータブル)で先日Blu-rayで見たばっかりの「第9地区 」をおさらい鑑賞。エイリアン映画だが、アカデミー賞候補にノミネートされた深い作品で非常に面白い。
それから「カイジ 人生逆転ゲーム」を見る。藤原竜也の演技がやけに大げさだったが、漫画でゲームの瀬戸際にある心理状態の擬音「ざわざわ」がほんとに映画で「ざわざわ」という効果音になっていたのにうけた。
レッドカーペットなんかも見れたりするが、インポッシブルという芸人 の「スペシウム光線」というネタに大うけ。

そんなこんなで夜のムンバイに到着。
とりあえず空港で最低限の現地通貨を準備するべく、一万円を交換。
空港はレートが悪いが致し方ない。1ルピー=約2円で、4600ルピーをゲットする。

次の日は早朝から田島ハルさんいや、タージ・マハールを見にアグラへ行くので、空港近くのホテルをとってもらっていた。
空港からの移動はタクシーが一般的だが、タクシーと言ってもタイのようにメータータクシーに乗るとボラれるそうだ。実際下田大佐はボラれたらしい。

ハゲタカのはしくれですから

というわけで、地球の歩き方に忠実にプリペイドタクシーに乗ることにした。
プリペイドタクシーはちゃんと空港到着ロビー内にチケットカウンターがあり、その場で行き先、荷物の個数、エアコンの有無を答えると料金を告げられる。
この日のホテルは空港から約2kmとかなり近いので、125ルピーだった。(1ルピー=約2円。要は250円)

カウンターでチケットを買うと、どこからともなく怪しいインド人のおっさん達が寄ってくる。
こいつらの中にはドライバーもいるとは思うが、基本的にチップ狙いの者どもである。
チケットを買う時にバッグを地面に置いておくと気づいたらバッグを持ち上げている。
そのまま置き引きするのではない。「運ぶからチップ頂戴」である。
持たれた時点で覚悟したが、タクシーまでの100mくらいの距離をバッグ持っただけで100ルピーをねだってきた。

海外に到着したばかりで小銭もなく、まだそのリズムに慣れていなかったので「はいはい、100ね」ってな感じでチップを渡してやった。
それまでは良かったが、バッグを持ったわけでもなく、ただただカウンターから一緒に歩いてきた奴までわりとしつこくチップをねだってきたので、さすがにむかついたからちょっときれてやった。
もしここで100をさらに払っていたら、合計325ルピーとなり約650円の日本のタクシーと変わらない状況になったので、迂闊に荷物には触らせないのが懸命である。

タクシーに乗ると、プリペイドでしかも距離もすぐ近くのホテルだったので、5分くらいで到着し、チップも一切ねだられなかった。