「ルーツを知らないから」
根拠のない自信って言い方がありますが、
あれは
自分で自分のことを
どう思っているかという
セルフイメージに関わるところが
大きいと思います。
外付けのものに依らない
「自分は素晴らしい」という
存在に対する誇り
それが
根拠のない自信
ということになると思います。
そしてそれは、
自分自身に、ということも
勿論ありますが、
自分を超えたところからの
根拠のない自信っていうのも
あると思うのです。
失くした本音を見つけて言語化する専門家
ウエダミツトシです
こんにちは
たとえばなんですけど、
極端な話をしますが、
自分の父親が
杉原千畝さんだったらどうでしょう？
どうでしょう？ って言われても
困るとは思いますが、
歴史に名を刻むような
たくさんの人の命を救った人が
自分の父親だったとしたら、
自分が何もしてなくても
なんだか誇らしくなりませんか？
まあこれはちょっと極端過ぎたんですが、
野球選手でも
サッカー選手でもいいですし、
あるいは
会社の役員とかでもいいです。
自分の家族が
そういう立場にあったとしたら、
もしかしたら
そこで劣等感を抱く人も
いるかもしれないんですが、
自分は何もしてなくても
それに対して
誇らしく感じることって
あると思うんですね。
虎の威を借る狐とは違う、
「自分の身内にそういう立場の人がいて
私はその人の子どもである」
ということが
その人の精神的な部分に
良い影響を与えると思うのです。
僕は
それもひとつの
根拠のない自信には
ならないだろうかと
ふと思ったんですね。
自分は何もしていない
でも、
自分の親がそうであるとか、
身内にそういう人がいるってだけで
それが自信になることも
あるんじゃないでしょうか。
そしてその最もたるものが
ご先祖様
じゃないかと思います。
自分の身内にすごい人がいた、
そして自分は
その人の子孫である
ということが、
その人の精神に与える影響は
少なくないと思うのです。
もうそうなると、
自分という存在を超えちゃってますよね
ご先祖様がしたことに由来するのだから、
自分とは
全く関係のないことに
なると思います。
それでも、
その人の自信形成には
少なからず影響を与える。
そうやって
根拠のない自信を
突き詰めていくと、
必ず「ここ」にたどり着くと思います。
神話の世界
つまり、
「古事記」であり
「日本書紀」にたどり着くんです。
そこに描かれているのは何でしょうか？
そうです。
八百万の神々
ということになります。
僕が何を言おうとしているのかというと、
それが
日本人としてのルーツでありアイデンティティ
ってことなんですよね。
僕は
多くの日本人が
自分に自信を持てない
一番大きな理由が、
自分たちのルーツを知らされていない
ということに
起因しているのではないかと
勝手に思っています。
個人レベルのことじゃないんです。
あなたが
自分に自信を持てない最大の理由は、
自分が
何を成し遂げられなかったかではなくて、
自分のルーツを知らないから、
どんなに
外付けでたくさんのものを手にしたところで、
根拠のない自信なんて
持てるはずがないんです。
そもそも自分が何者かを知らないんだから。
日本人とは何かを知らないから、
現代の多くの日本人は
自分たちに
そして
自分たちの国に誇りを持てないでいる。
それが、
言ってみれば
GHQの狙いだったわけですから、
作戦は完璧に遂行されてきたんだと思います。
何かができるようになったり、
見た目が良かったり、
お金をたくさん得たり、
仕事で成果をあげたり、
いろんなものを手に入れたとしても
「自分である」
ということに
手放しで自信が持てない。
僕はそれが
自分たちのルーツを知らないことからくる自信の喪失
だと思っています。
自分は何者であるか
どこから来て
何をしてきた人たちの末裔なのか
そして、
ご先祖様には
こんな人たちがいたんだということを
知らないから、
知っていても
自分とは切り離されて
関係のない存在としての認識しかないから
ずっと
自分に自信が持てないんだと思います。
あなたが悪いんじゃない。
あなたのせいじゃないんです。
社会が悪いわけでもないんです。
そんな状態で、
「自信を持て」だなんて、
そんなのできっこないんですよ。
自分が一番
自分たちのことを知らないんだから。
自分という人間のルーツを知る。
これが
根拠のない自信を持つに至る
最短で最善の道ではないかと思います。
ご先祖様たちにあは
そんな意識はなかったかもしれませんが、
偉大なことを成し遂げた先人たちが
たくさんいたんだということに
思いを馳せることができたとしたら、
そう安々と
悪いことなんて
できないんじゃないでしょうか。
そしてその行いが、
自分に対する誇りにもつながっていくと
思います。
「何者かになろうとするな」
とは
よく聞くフレーズですが、
何者かになりたいのは、
自分がそもそも何者かを知らないから
です。
そもそもの話ですが、
何者かになろうとしようがしまいが、
その前にもうすでに
あなたは日本人である
ということを
お忘れではないですか？ と
僕は問いたい。
日本人が他の国の人たちと比べて
優れているとか
そういうことを言いたいんじゃないんです。
まず基本設定として、
「えっと、アンタ、日本人だけど？」
って言いたいのです。
そして、
じゃあ日本人って
どういう存在だったのかということを
知る必要があると僕は思うのです。
そういう大きな視点から見ていくことで、
自分の方向性というものが
見えてくる場合も
あると思うので、
自分が何をしていいか
よくわからないという人は、
自分という存在を超えた
家系
であるとか、
もっと大きな
日本人として
という視点に立って考えてみると
今までとは
違った景色が
きっと見えてくると思います。
日本の歴史にも
様々な解釈がありますが、
そのどれが良くて悪いとかは言えませんが、
それでもやっぱり
自分たちのルーツを知る
ことって大事じゃないでしょうか。
そのためには
まずは
「古事記」や
「日本書紀」に触れてみると
いいと思いますお。
あそこに書かれてあることが
正しいとか間違っているとかではなくて、
あそこから始まっているんだということを
知りましょう。
あそこに書かれてあることを元に
今の日本という国があり、
我々
日本人としてのアイデンティティがあるのは
間違いないので、
それを知ることで、
自ずと
根拠のない自信が
持てるようになると
僕は考えます。
そこを知らさずに、
「自信を持て」って、
そんなの無理だって！
無理ゲーにもほどがあるって！
逆に言えば、
それを知れば（思い出せば）
誇りを取り戻せば、
納得のいく人生を歩むことが
できるのではないでしょうか？
まずは、
自分たちのルーツを知ろう。
何者かになろうとする前に
自分が何者だったのかを
思い出そう。
そこからがスタート。
《終わり》
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