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真・女神転生V 雑感②



昔むかしのSF界隈ではジャンルの普及に伴う「浸透と拡散」が言挙げされたと仄聞するが、それは他ジャンルでも同じことなのだろう。

◆当時のアフタヌーン立ち読みは
◆上腕の筋トレに等しかった

最終戦争がリアリティを持って大衆に受容されたのは、東西冷戦下の人類史的に特殊な条件下のみであって、価値観の多様化なる根拠なき幻想がばら撒かれる昨今、二者択一を強いるかに見える物語のフローチャートが、30年余に渡るデフレ不況により、只でさえ人生の選択肢が狭まっている若年層に受けるとは思えない。

◆万人の万人に対する闘争を制御する
◆大陸的統治の抽象化=一神教、或いは擬人化した「帝国」

ゲーム界隈で「自由度」がたびたび称揚されるのは現実世界の極まった不自由さが反映されていると考えるのは行き過ぎかもしれないが、ハビタットの昔から、そういった「自由度」を偏愛する傾向はキリスト教文化圏で強く強く「予定説」が持つ本来的な不自由さへの直感的反発に由来していると常々思ってきた身としては、どうもそれが本邦でも支配的になっているのでは、と感じる。

◆「大破壊」と敗戦を重ねる感覚が
◆「真1」発売当時はまだあった

「真・女神転生1」が秀逸だったのは主人公=フツオの「日常を取り戻す」という王道と言って構わない行動原理の意味自体が、東京にICBMが着弾する「大破壊」前と後で激変する事にある。

◆共同体の破壊で「貨幣」も意味を失う
◆不確定名から滲むWizardryリスペクト

「大破壊」前の仲間だったヨシオとワルオは、自らの選択かどうかとは別に、とにかく「大破壊」後の世界に適応したのであって、その肉体も含めて人間ではなくなってしまった。彼らは「日常を取り戻す」ことを止めると同時に「人間を辞めて」しまった。

◆デビルマンとゴッドサイダーの悪魔合体
◆強者には面従腹背で常に下剋上を狙う
◆ユーラシア大陸は戦国時代フォーエバー

一方、二人と対比される形となる「日常を取り戻す」という行動原理を維持し続けたフツオは、イデオロギーやリビドー、バイオレンスの具現化である悪魔たちの支配を大前提とする「大破壊」後の東京では、社会通念そのものを根底から覆す完全なアウトサイダー。「日常」を求めるごく普通の欲求を持つものが、何処へ行ってもパブリックエネミー、それが「大破壊」後の世界である。

◆真面目君が意識高い系カルトに嵌まる一例
◆イデオロギーに忠実であり排他的
◆一神教の本質は異民族統治の思想統制

「取り戻すべき日常」を失ったワルオとヨシオは「大破壊」後の “万人の万人に対する闘争” または “ビッグ・ブラザーのパノプティコン” を良しとする、現状追認の思考停止を象徴する存在に成り果ててしまっている。

◆「猿の惑星」オマージュのロボトミー
◆Jap共の暗喩だと認めない人は一定層いる

ウェブ二次創作界隈に見られる「極N」なる設定は、ワルオとヨシオの視点からアウトサイダーのフツオを摘出すべき癌細胞として捉えた極めて奇矯なものに思えるが、これは単なる「王道」に対する「逆張り」ではなく、ポストアポカリプスの「北斗の拳」状態に好意的反応を示すワルオやヨシオが若年層に少なからずおり、彼らは「取り戻すべき日常」を知らない平成デフレという断絶期が生んだ一種の「鬼子」だと自分には思えて仕方がない。

◆マクロ経済マニアには見慣れたグラフ
◆消費税5%の97年以降は転げ落ちている

愚見を述べればデフレと新自由主義しか知らない平成生まれは、皆ワルオとヨシオであり、株主資本主義に毒されずにいたバブル前の企業群(及び政府)が主導するマイルドインフレ時代を生きた世代はフツオなのである。



◆いまは誰も彼も拳王親衛隊に憧れる
◆種籾を後生大事に取っておく年寄を嗤い
◆ぼやぼやしてると うしろからばっさりさ

「真1」をリアルタイムでフツオとして遊んだのが団塊ジュニア世代と重なるのは悲喜劇めいたものを感じる。就職氷河期、ロスジェネのフツオたちにとり、消費税5%と緊縮財政こそが正しく「 大破壊」であった。

少なからざるフツオたちは今なお「取り戻すべき日常」に向けて日々を足掻いている。ただし種籾は拳王親衛隊の食い扶持に充てられ、未来の収穫は期待できない。

◆「日常」 が「非日常」となる倒錯
◆価値観を同じくするファム・ファタール
◆つまり「女神」である

《扉をくぐりし汝を 待ち受けるは》
《光のもとに選ばれし民の 法と秩序か》
《力を頼る者どもが相争う 混沌か》
《汝の天秤に二つをのせ》
《こぼれ落とさぬよう 歩むがよい 》



◆現実に疲れたからこそVRに逃げる
◆中華未来主義=サイバーパンクはすぐそこ

現実はこぼれ落ちっ放しである。

真・女神転生Ⅴ 雑感①



前作の「Ⅳ f」が2016年なので5年ぶりのナンバリングタイトル新作なわけだが、まあ今回は前回以上に anniversaly year な作品と言う事もあってか、公式による You Tube での発信も積極的な模様。 

公式配信のコメント欄を眺めて思うのは、まず海外勢の英語が目立つ事。その内容に関しては公式動画のナレーションを翻訳したものと、ビジュアル面の好き嫌い、過去作への参戦の有無あたりに限定されており、悪魔たちの文化的な背景に触れるものは「ほぼ無い」と言う事。

一方で我が日本勢と言えば、ここ十年以内に発売された「ペルソナ」などのスピンオフを含むメガテン系列および他メーカー作品で見たことがある、ビジュアルの好悪、ユニットとしてのスペックが有用か否か、以外の内容が「ほぼ無い」。概ね海外勢とご同様なのである。

つまり形而上存在そのもの、ひいては「真・女神転生」の世界観への関心を明らかにするコメントが皆無と言って良い。

われら昭和のオッサンはインターネットなど無かったので、公式監修の元で出版された書籍以外に「メガテン」情報に触れる機会など無かったわけだが、平成生まれのナウなヤングやキッズは、インターネット上に点在する二次創作を含む「メガテン」の公式世界にとっては或る意味「ノイズ」とも言えるアマチュアの膨大な情報と、そして其れを自分で取捨選択する労力に晒されており、余計なお世話を承知で正直に言うなら、気の毒だなと感じる次第。

◆悪魔解説は全てベルゼブブ猊下である。
◆有り難や有り難や。

尤も、公式監修といえばマイルドだが、そのじつオカルト設定の大部分を担った鈴木一也大司教猊下が悪魔の解説をしていたり、若年ユーザー向けに薄められるどころか、原液そのものを血管に注入するような内容だったりするので、そりゃ拗らせたメガテニストを大量に生み出しもするのである。

◆属性はCHAOS一択と語るマフィア氏
◆実はNEUTRALこそが最もロック

グラサン禿頭レザーの強面で知られるゲームライター氏をして「面倒くさい」と言わしめる最初期のメガテニストは、ATLAS自身による純粋培養であった。文句は我々ではなくATLASに言って欲しい。

緊縮財政思想のカルト性

ユダヤ教曰く。

主の掟に背き知恵の実を口にして

エデンを追われたアダムとイヴ。

その子孫たる全ての人々は未来永劫

原罪を背負っている。

(民族単位での無限債務の発生)


キリスト教曰く。

全ての原罪を背負って

十字架に登った神の子に対し

人類は無限の借りがある。

(連帯保証人の拡大)


バラモン教曰く。

人類はみな前世の行状に比して

みなカルマを背負っている。

生死を幾度も往来しながらそれらを返すのが

人類に科せられた生き方である。

(完済出来るとは言っていない)


財務省曰く。

日本国民は増え続けるクニノシャッキンを

返済してゆく義務を生まれながらに

負っている。税金払え。

(ヒント:ゴーイングコンサーン)


オウム曰く。

もう日本人にカルマを返せる能力はない。

電車にガスを撒け!

(極論)


寿命無限のハイエルフが定命の人間に借金をしたとて、取り立てから逃げ続ければよい。先に寿命を迎えるのは人間なのだから。ハイエルフは一種のゴーイングコンサーンと言える。



地球上にエルフは耳が長いという認識をもたらすに当たり最大の貢献を果たしたであろうハイエルフの御尊顔。




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