"鉄の爪" エリック一家の映画を見に行きました

 

 

 4/8(月)、映画「アイアンクロー(The Iron Claw)」見に行ってきました。1月にこのブログでも書いたプロレスラー、"鉄の爪" フリッツ・フォン・エリックとその息子たち、ケビン、デビッド、ケリー、マイクのエリック一家の映画です。日本公開を待ちに待っていました。

 

 

1月のブログ記事

 

 
 エリック一家といえば、兄弟たちが次々と亡くなり、「呪われた一家」と呼ばれているのはプロレスファンの間では有名です。そのストーリーを描いたのがこの映画です。唯一存命の次男、ケビン・フォン・エリック(ザック・エフロン)を中心に作られています。
 
 映画の前半は、プロレス一家の親子愛と兄弟愛を、後半は親子と兄弟間の愛憎と葛藤、そして次々と訪れる悲劇を描いています。彼らの人生を130分という限られた映画の中に収めているので、どのエピソードも意外とあっさりと表現されている印象です。映画用に変えられている部分もかなりありました。
 
 アメリカン・プロレス好きでエリック一家や当時のプロレス界の知識がある層には受けるかもしれませんが、それ意外の一般の人たちが見てもわかりにくい映画だろうと感じました。予備知識がないと難しい内容だと思います。映画館にいた客たちも自分も含めプロレス好きと思われる年齢層が高い方ばかりでした。
 
 プロレス好きで映画に出てくる内容についてはほとんど知っている私でも、この映画を見るのは疲れました。前列で見ていた高齢の男性客は、ずっと居眠りしてましたからね。(笑) でも、監督や俳優たちが頑張って作り上げている映画だということは十分に伝わってきました。
 
 映画の中では、三男デビッド、四男ケリー、五男マイクが亡くなり、幼くして亡くなった長男ジャックJrもある場面で登場します。しかし、末っ子のクリスだけはこの映画に出てきませんでした(最後に名前の表記だけ出てきます)。小柄で病弱だったクリスもプロレス入り後、若くして自死しています。
 
 これについては、現在書店に並んでいるプロレス本 KAMINOGE 148 を読んでわかりました。ショーン・ダーキン監督/脚本が「クリスまで映画に登場させるとあまりにも悲惨な内容になってしまう」という判断があってのことだったそうです。この判断には納得ですね。
 
 プロレスのシーンについて触れると、俳優たちは頑張って身体と役を作ってますが、当時のプロレスラーたちのカッコよさには遠く及びません。実際とプロレスラーと比べるとかなり貧相に見えます。でも、映画ということで十分に楽しめました。当時のダラスのテリトリーをよく再現できていたと思います。

 

 映画の最後は、亡くなった兄弟たちがあの世で再開するシーンがあり、ホロリとさせられました。一人この世に残されたケビンが妻に見守られながら二人の息子たちと遊んでいるシーンで映画が終わります。そして、ケビンが作り上げた大家族の写真で安堵させられるのでした。これもハッピーエンドと言えるでしょうか。

 

 プロレスの内情に触れつつも、プロレス・ビジネスに対する敬意も感じられる良い映画だと感じました。プロレスファンなら見て損はないと思います。

 

 

 

 

 

この映画は、TOHOシネマズ仙台仙台パルコ2)で見ました。

宮城県内での上映館がここだけだったからです。

 

 

割引きなしの2,000円で映画を見たのは初めてかもしれません。

でも、映画館でこの映画を見られたので満足です。

 

 

仙台パルコ2から見下ろすJR仙台駅。良い眺めです。

 

 

ケビン・フォン・エリック(左から2人目)を演じるのはザック・エフロンです。

 

 

左から、ケリー、ケビン(映画の主役)、フリッツ、デビッド、マイク。

手前にいるのがこの映画に登場しなかった末っ子クリス。

 

 

俳優たちは頑張って役作りをしています。

 

 

 

 

この映画のトレイラー(予告編)です。

 

 

 

※KAMINOGEのこの映画の特集は面白いです。

 

 

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