境界を生きる者 #3 退屈を制す者ドーリナに答えた俺は、思わず口を緩めた。「退屈させない。か。」この時にはもう取り返しのつかなくなっていた。「それはいいな。」運命の歯車は常に待っている。その運命を変えようとする者を。俺は今運命を変えようとしている。運命の歯車か動きだした。「その前にあなたは私と契約しなければいけない。」「契約?」「そう、契約。」「どうすればいい?」「まずは右手を出して。」俺は言われた通り右手を出した。ドーリナはその手に自分の左手を重ね、意味が判然としない言葉を呟く。